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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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すっかり涼しくなりました

10月10日(木)、午前9時の気温19.1℃、今朝の最低気温15.0℃、今日の最高気温20.8℃。曇り。朝晩はすっかり寒くなりました。寝室の窓には結露がつくようになりました。

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この時期よく目にするジョロウグモ。今朝も立派なクモの糸を張り巡らせて堂々としたたたずまい。なんだかカッコイイです。



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デイキャンプ場の様子。葉が黄色く変わり始め、秋の気配が感じられるようになりました。


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昆虫広場のオギは、長い穂を出し始めました。セイタカアワダチソウが加わると、この時期の風景が完成します。



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デイキャンプ場の山裾では、マユミの果実が赤く色づき始めました。これから様々な果実の熟す様子が観察できると思うとなんだか楽しみです。

センターの様子を毎日ブログでお伝えしています。

どうぞこれからも見てくださいね。

よろしくお願いいたします。

# by isumi-sato | 2024-10-10 17:00 | いきもの

ミゾソバの蕾が見つかりました

10月9日、雨。午前9時の気温は16.4℃、今朝の最低気温は15.9℃、今日の最高気温は17.6℃でした。
昨日から「寒露」。24節気の季節では「秋分」の次にあたり、温度が下がって露しげく結び始める時分だそうです。大気が澄んで清々しい秋晴れの日が多くなるということです。今年は酷暑からやっと気温が下がり始めて秋らしくなったと思う間もなく、昨日から急に気温が下がり長袖の季節になりました。
昨日から降り始めた降水量は、今日の午後二時過ぎで50mmになります(夷隅土木の雨量)。
ついでに昨日は十と八で「木の日」、今日は「トラックの日」なんだとか。


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雨にかすむ中、昆虫広場はうっすらと黄色く見えています。



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セイタカアワダチソウが開花しています。センターの行事「草木染め体験」ではこの花を染色材料に使う予定です。
染めあがる色はというと、緑と茶色を混ぜたような色になります。



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小水路沿いの植物、湿った場所に生えるミゾソバに蕾が見つかりました。
開くと小さな薄ピンク色の花です。かわいい花ですので見つけたらじっくりとご覧になってください。ミゾソバのはっぱの形は、まるで牛の顔のような形をしています。「牛の額(ひたい)」という別名があります。



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少し濃い色のピンクの小さな花がすでに咲き始めています。
こちらはイヌタデ。植物名では役に立たないという意味で「イヌ」とつけられたとよく聞きますが、失礼な話でもありますよね。別名アカ(ノ)マンマ。こちらもつぶつぶにしか見えないようですが、小さな花がしっかりと開きます。虫眼鏡で見るとよく見えますよ。




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近くの雨で湿っている地面に小さな穴が開いています。
おそらくキョンの足跡でしょう。個体数が増えてひんぱんにうろついているようです。



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さらに近くの草、通称ネコジャラシ。たくさんのエノコログサの穂に水滴がついて揺れています。その中に動く生きものがいました。
今日はニホンアカガエル君がいました。黒っぽくて地面の色になりきっているようですね。



# by isumi-sato | 2024-10-09 16:59 | センターこぼれ話

雨が続きます

10月8日(火)、午前9時の気温21.8℃、今朝の最低気温19.1℃、雨。今日の最高気温21.8℃。朝からしとしとと雨が降り続く一日でした。昨日は暑いくらいだったのに。今朝は寒いくらいでした。


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昆虫広場の様子。雨が降り、静かな昆虫広場。今までは遠くにまだセミの鳴き声が響いていましたが、さすがに今日は静まり返っていました。モズの高なきもあまり聞こえません。

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セイタカアワダチソウの特徴的な黄色いひし形がだんだん目立ってきました。草木染の講師曰く、「今年のセイタカアワダチソウは去年より黄色くなり始めるのが遅い」との事でした。去年はどのくらいから黄色くなり始めたなんて思い出せない。まだまだ観察が足りないな―と実感いたしました。

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この時期によく観察できるジョロウグモが糸を張っていました。大きなメスのシルエットの近くには小さなオスのシルエットが二つ?メスの奪い合いでしょうか?

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ノブドウの果実が色づいてきました。もう少し熟してくると、まるでアクセサリーのような色に変わってきます。自然が作り出す宝石です。


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アザミの花が観察できるようになりました。この花を見ると「秋だなー」とつくづく思います。

観察するたびに発見できる秋の草花や昆虫達。

皆さんもセンターへ探しに来ませんか?

お待ちしています。


# by isumi-sato | 2024-10-08 17:00 | いきもの

イベントたくさんの一日でした。

10月6日(日)、午前9時の気温21.7℃。今朝の最低気温19.5℃。曇り。今日の最高気温25.0℃。10月に突入しましたが、まだ半袖で過ごせる毎日です。「今何月だっけ?」と思ってしまうときが多々ある毎日です。


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10月期はイベントが盛りだくさん。まずは5月11日に種まきを行った落花生の収穫行事の様子です。まずはデイキャンプ場にて挨拶、諸注意等をお伝えして畑へ向かいます。

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畑にて早速デモンストレーション。職員が収穫の仕方を指南します。引っ張ると一斉に抜ける気持ちよさ。



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親子連れの参加者が多かった今年度。家族そろって収穫です。



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「たくさん採れたよ」カメラに向かって採ったぞポーズ。嬉しそうで何よりです。
※写真は許可を得て撮影・掲載しています。

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こちらは中庭の様子。いすみ市教育委員会主催の「子育てジャンボリー」がセンターで開催されました。植物をあしらったハロウィンの黒いマントをみんなで作ったそうです。完成したマントを羽織ったお友達の姿は撮影できませんでしたが、明さん一生懸命自分だけのオリジナルマントを作っていましたよ。


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和室工作室では、皆さん思い思いのおもちゃを使って大はしゃぎ。子供たちの元気な声が響く一日でした。

これからは、屋外遊びや自然観察等が楽しくなる季節です。

センターに遊びに来てくださいね。

お待ちしています。


# by isumi-sato | 2024-10-06 17:00 | 行事報告

なぜ・どうして?虫の鳴く音、虫の声が分かるのは「日本人とポリネシア人だけ」 ?

10月5日(土)、曇り時々雨。午前9時の気温は23.3℃、今朝の最低気温は22.4℃、今日の最高気温は23.5℃でした。
10月になりましたが、日中はいまだに気温が30℃を超える日があるものの、夕方から朝にかけてはめっきり涼しくなりました。秋の虫たちも鳴きだして、秋の風情を感じさせてくれています。





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 さて、日本語についての本を探していると、虫の鳴く音、虫の声が分かるのは、「日本人とポリネシア人だけ」で、西欧人はもちろん同じアジアでも日本人以外は「聴こえない・音が分からない」と書いてある本に出合いました。
聴こえる・聴こえないの違いは、人種とかDNAレベルのことではなく、日本語という言語によるもので、日本語の母音に大きな意味があると言うのです。
人間の脳は、左脳で言語音や計算をつかさどり、右脳で音楽や雑音をつかさどっているらしいことが明らかになってきたとのことですが、著者の実験では、母音を聴くとき、日本人は左脳で、西欧人は右脳で聴くのだそうです。

 西欧人の場合は、母音だけだと雑音と同じ右脳で聴いて、日本人は、母音を言語として左脳で聴いている。コオロギの「コロコロ音」は、日本人は全部、母音と同じように言語を解する左脳で聴いて、西欧人は右脳にいって雑音を処理する脳の方で聴いている。
つまり、日本人以外の脳は、子音は左に母音は右に、と別れて処理されて母音は非言語になり、日本人は母音子音にかかわらず、そのような音は左脳へ送られて、虫の声や風の音も言語と同じように処理されているのだそうです。
そして、近隣のアジアの国を含む外国人の一世は西欧人型だけれども、日本生まれの二世は全部日本人型で、生まれてから9歳くらいまでに使っていた言葉によって違ってくるのだとか。





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☆まとめてみると(「日本人・ポリネシア人」→「日本人」、「日本語・ポリネシア語」→「日本語」、「西欧人・アジア人」→「西欧人など」とします)
                日本人   → 〇 分かる・聴こえる
 ●虫の鳴く音・虫の声  →
                西欧人など → × 分からない・聴こえない
                   
 ●聴こえる・聴こえないの違い  →  人種とかDNAレベルのことではない・言語の【母音】に               
                   大きな意味がある(日本語)

             左脳(言語音や計算をつかさどる)                          
 ●人間の脳    →                    
             右脳(音楽や雑音をつかさどる)             
               
            日本人   (言語として、左脳で聴く)
●母音を聴くとき  →
            西欧人など (雑音と同じ、右脳で聴く)

                        日本人(母音、子音・虫の声、風の音、
                       泣き笑いの声、動物の鳴き声、全てを言語として    
                       左脳で聴く)  ★有機的な心の世界 
            左脳:[言語]  →      
                        西欧人など(子音は左脳で聴く)                         

 ●コオロギの   →                
  「コロコロ音」
                         日本人(音楽、機械音などの雑音は
                            右脳で聴く)★無機的なモノの世界                         
            右脳:[音楽・雑音] →                       
                         西欧人など(母音は右脳で聴く)+ 音楽
                          ※虫の音、機械音などの雑音泣き笑いの声
                           動物の鳴き声・・)

 ●外国で生まれ育ち、帰国後6歳から     → なに人であっても、
  9歳くらいまで日本語の言語空間で育つ         みんな日本語のパターンになる      
                           

では、なぜ・どうして?「日本語やポリネシア語を使う人だけが母音を左脳で聴くようになったのか」との疑問に対して。
著者は、「それは今も研究しているテーマで、話し言葉の中の母音を脳でどう処理するかという過程の違いなので、言語学的な説明は私にはできない。しかし、母音一つでも意味を持つという特徴が日本語やポリネシア語にはある。また、母音だけの組み合わせの"有意語"が多い」と語っています。

難しい話になってしまいましたが、今年も秋の虫の声を楽しみたいですね。
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写真:いすみ環境と文化のさと 「知識の林・鳴く虫の木」
参考:「日本人の脳」(角田忠信,2012,大修館書店)
   「日本語人の脳」(角田忠信,2023,言叢社)




# by isumi-sato | 2024-10-05 16:55 | センターこぼれ話