千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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カテゴリ:しょくぶつ( 339 )

これらにも塩害?

10月14日(日)、午前中は雨でした。今朝の最低気温は14.2℃、昨夜降り始めからの累積降水量は16:30分時点で9.5mmです。
昼前からは雨も止んできて、薄日がさすようになったのですが・・・

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16時ころの空のようす。青空が見えていますが雨がポツリポツリと・・
すっきりしない週末でした。


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中庭のモクレンの葉です。ちょっと可愛そうですね。塩害でしょう。


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被害はモクレンだけに限りません。これはススキ。そろそろ穂が出てくる時期なのですが、昆虫広場のススキはみんなこんな感じです。

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こちらはオギ。ススキ同様ですね。
台風24号の暴風と風送塩にさらされて、園内のオギやススキはおしなべてこんな様子。以前も塩害は出ましたが、オギやススキへの被害は記憶に無いので、別な要因かもしれませんけど・・枯れ始めているように見えます。



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一方、こちらはマキ。緑の葉が順調に成長しています。この差はどこから来るのでしょうね。
3方を海に囲まれた千葉県の木だけあって、塩には強いようですね。


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一方、こちらはセイタカアワダチソウ。外来種は塩害にも強いのかと、妙なところで感心してしまいます。
草木染めの時には咲いていませんでした。実は昨年は行事のときは終わっていたので、今年は早めて開催したら花には早すぎた、というありさま。自然相手に時期をセッティングするのは本当に難しい。
ただ、セイタカアワダチソウが繁茂する姿は園内を手入れをしていないようにも見えます。なので、近い内に草刈り予定。しかし、セイタカアワダチソウはなかなか手のかかる植物で、刈っても刈っても刈りきれません。
除草剤で地下茎ごと駆除してしまえば、とも思うのですが、これはこれで、この時期の吸蜜昆虫たちには大事な花。この時期、瞬間的に本種が消滅したら、生態系は大パニックになる、かな?

来週は週末には天気が回復しそうな雰囲気ですが、前半は曇りがちの予報。
スッキリした秋空をみたいですね。
天気が良くなったら散策においでください。お待ちしています。


by isumi-sato | 2018-10-14 17:05 | しょくぶつ

曇り。秋の一日

9月22日、曇一時晴れ。午前9時の気温は24.8℃、今朝の最低気温は19.3℃でした。
予報では、今日は昼ごろ一時的に雨が降り曇りがちな一日となっています。


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朝方少しの間、薄日がさした頃合いを見て駐車場の舗装にむしろを広げて、先日脱穀したもち米のモミを広げて乾燥をしています。


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しかし、北の方の黒い雲は近づいてくるので、二時間余りでかたづけることにしました。それでもずいぶんとモミの手触りは乾いて軽くなりました。
昭和30、40年代まではこのむしろに広げて干す光景は一般的で、こどもにも天地返しなどの仕事の手伝いがよく与えられていたそうです。




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小雨が降り続いた後の空気は湿度が高く、朝の飼育水槽の外側には水滴がたくさんついていました。




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センター内雑木林を歩くと足元には、クヌギのドングリが落ちていました。




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林道を歩くと、カラスウリの葉色が変化して秋を感じさせてくれます。




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カラスウリの実も発見しました。まだスイカのように縞模様が入って緑色をしています。
オレンジ色のカラスウリらしい実になるには、もう少し時間がかかりそうです。



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湿性生態園のデッキ沿いに、これよりも五分の一以上も小さな直径10mm程のツル植物の丸い実がありました。スズメウリです。こちらはやがて、白い色の実になります。




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湿性生態園ヤナギ林の根元の水位が上がりました。根がだいぶ隠れて、ヤナギ水没林と呼ぶにふさわしく戻りました。降り続いた雨で、周囲の山からジワジワと水の流入が続いているもようです。



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ヌスビトハギの花と実も観察できました。



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畑では、ワタの実がはじけ始めました。白いやわらかなものが膨らんで開いています。



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堰の水位は、土管の下四分の一くらいになりました。
長い間水位が低い状態が続いていたので、水が少したまると、少しほっとします。



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モズの鳴き声が聞こえてきます。
電線ですが、停まっている姿を撮影できました。

秋の散策に、ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-09-22 17:23 | しょくぶつ

秋の雨、秋の花


9月15日、雨。午前9時の気温は20.6℃、今朝の最低気温は19.1℃でした。
きのうの最高気温は24.8℃と、9月11日までの連日30度を超えた今年の猛暑はやっと次の季節へと移行したもようです。

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きのうに続いて、今日も小雨が降り続く一日となりました。九月は一年のうちで最も日照時間が短い月で、逆に降水量は多いといいます。
この3連休は残念ながら雨が続く天候となってしまいました。
万木堰の水面に雨模様が広がります。が、水位はまだ上がらずオーバーフローの土管より下の方に土が見えつづけています。



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田んぼにも水がたまり始めました。





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ハザ掛けの稲束も濡れてしまっています。





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田んぼのフチには、白い花が咲いていました。稲刈りが終わって光がたくさん射すようになったためか、オモダカが元気にいくつもの白い花をつけています。
来年雑草がはびこらないためには、このオモダカの果実は除いておいた方が良いようです。





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田んぼの南側、先日紹介した赤い花の蕾、数メートル隣では、ヒガンバナが早くも花を満開に開いていました。




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昆虫広場の草むらの中に、小さな赤紫色の花がたくさん咲き始めています。秋の代名詞といってもよい、秋の七草のひとつ、ハギの花です。




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すぐ近くでは、ススキの穂が出てきています。その茎を上に登っていく昆虫がいました。触角の長い、アシもなかなか長い、背中に茶色のラインを持った昆虫です。どうやらキリギリスの仲間、セスジツユムシのようです。




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雑木林の中、中低木のタチバナモドキにも、触角の長い、どうやら同じ昆虫がいました。さきほどと同じセスジツユムシのようです。



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堰の堤沿いのアジサイの中に白い花が咲き始めています。ヒヨドリバナのようです。
葉にクマリンを含むため、乾燥させると甘い香りがするといいます。




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昆虫広場の草むら、ススキの根元をさがして ナンバンギセル の花を見つけることができました。ナンバンギセルはハマウツボ科の一年生の寄生植物です。みずからは光合成を行なうことを放棄し、他の植物から糖分を盗んで生活しています。
秋になると地上部は10cmくらい、2~3cmの小さな赤紫色のパイプを立てたような姿の花を見つけることができます。他にイネ科植物や、ミョウガ、ギボウシ、ユッカなどにも寄生して、熱帯ではサトウキビにも寄生するので害草として扱われているようです。白花のものや青紫色のものもあるようです。万葉集では「思ひ草」の名前で読まれているものがナンバンギセルに該当するといわれて古代から日本人の目にとまっていたようです。
昆虫広場では、毎年ほぼ同じ場所、二ヵ所ほどの場所にそのかわいい姿を見つけることができます。花は一日二日でしぼんで姿を変えてしまい、近くにいくつかの花を繰り返して咲かせているようです。
目が慣れないと、少し見つけにくい植物です。



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小雨の降る中でも、トンボたちが飛んでいます。ひもに止まった瞬間、撮影できたのは、ノシメトンボ。腹の背中側が赤茶色に変わってきています。身近な赤トンボのひとつです。



季節はめぐり、秋らしいいきものがたくさん観察できます。
ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-09-15 17:17 | しょくぶつ

秋を感じる花が出てきました

9月13日、晴れのち曇。午前9時の気温は21.4℃、今朝の最低気温は17.2℃でした。
秋雨前線が本州の南に下がっているため、北の空気が流れ込んで、涼しく過ごしやすい気温になっています。
が、明日14日日の天気は晴れ、という昨日の予報は一変して、雨となりました。
今週末、来週末と三連休が続きますね。



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きのう、手刈りで稲刈りをし、建屋の軒下にはその稲束を下げて乾燥させています。



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年末に使うお飾りの材料にするワラで、キョウシンという丈の長い品種です。


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きのうは薄日がさす時間帯もあったため、乾燥を進めるため、昼間は地面にわら束を広げて干しました(地干しとも呼ばれる)。夕方、軒下にぶら下げました。
そのキョウシンは、まだ全体の三分の一ほど稲刈りが残っています。
軒下の空間スペースと乾燥の進む天候をにらみながらの作業です。

ほどよく乾いた後は、脱穀。これには毎年、足踏み脱穀機を使います。稲わらから実をはずした後、束にして年末の出番までワラを保存しておきます。
 また、オダガケのモチゴメは乾燥後やはり足踏み脱穀機で実をはずし、近くの農家さんの協力を得て機械でモミスリします。これも年末のもちつき行事まで玄米を保管しておきます。ワラ材料を用意するにも、もち米を用意するにも、それなりの人力肉体労働、手間暇がかかります。

9月6日に刈ったモチゴメはオダガケして天日干しの最中ですが、強風で倒されたり雨に打たれたりと、天候まかせのところがあり、濡れて乾いてを繰り返しすぐ簡単に乾燥できあがりというわけにはいきません。



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刈った稲穂の中に黄色や深緑色の丸いものがついています。これは天然の麹菌で、麹花、稲霊(いねだま)などとも呼ばれます。麹菌のほかに雑菌も含まれているようです。昔は豊作の年によくできたという話もありますが、最近ではコメの育ちがやや悪くなったり、米粒が黒くなり品質が落ちると、嫌われたりもしているようです。
今、事務所窓口に展示しています。





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湿性生態園では、マコモに花穂がついています。



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黄色い花を楽しませてくれたダイコンソウにも種ができてきました。




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ひっつき虫のオオオナモミも、もっか種製造中です。




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田んぼのまわりには赤い蕾が伸び始めました。
あっという間に赤い花が広がります。

ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-09-13 17:20 | しょくぶつ

お盆も最終日 / 立秋


8月15日、晴れ。午前9時の気温は29.9℃、今朝の最低気温は26.6℃でした。
センター観測では、久しぶりの熱帯夜です。

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空を見上げると朝から強い光が青い空に浮かぶ積雲に影を作っています。


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今日はお盆の最終日。Uターンラッシュもピークのようですが、日帰り圏の当センターには、まだいろいろなお客さんが見えて中庭にも人影がみえています。ザリガニ釣りの人、竹馬のりの人、ベンチ休憩の人、、。
昼の最高気温は31.1℃。午後からは、雲が増え、風も吹いて少し過ごしやすくなりました。


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林道を歩くと、路肩平面にもヤブカラシの葉が覆っていました。それがまたきれいに見えたので一枚撮影。春には一面を覆っていたミツバやミズが少し覗いています。




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黄色い花のダイコンソウに混じって白い花のユウガギクが咲き始めました。



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また樹木についた実が熟してきて色とりどりに見えています。イヌビワです。



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畑では、また新しい花が観察できました。ワタの花が開き始めました。



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白とピンク二色の色があります。




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堰沿いのアジサイには白いつる性植物の十文字型の花も見え始めました。
センニンソウです。



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水位の下がった堰には、倒木の上に首を曲げたダイサギの姿がありました。
いつもの水位では丸太の下の枝は水の中であまり見えません。



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林道沿いや湿性生態園には、たくさんのいろいろなトンボが飛んでいます。
昨日に続いて今日のトンボ。 赤い色になったトンボ、ナツアカネ。




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少し赤みがさしてきたように見えるノシメトンボが撮影できました。



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林道を走る顔見知りの車の屋根についていたバッタをはずしてよく見ようと捕まえてみると、「イテー!!」。
指をかまれてしまいました。シダの葉の上に逃げたところを撮影。木の上に暮らすヤブキリのようでした。鳴き声は ジー 。夜になると庭から「ガチャガチャ、ガチャガチャ」とやかましいくらいに虫の声(クツワムシ)が聞こえてくる季節になりました。
お盆も最後、季節は確実に回っているようです。暑かった今年の夏、残りの夏後半は、バランスをとって、やさしい残暑であるといいのですが、、。

秋のきざしが少しずつ観察できます。
ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-08-15 17:12 | しょくぶつ

ハスの花がたくさん咲き、オクラ、星状の花も、、。

7月6日、雨ときどき曇。午前9時の気温は25.6℃、昨夜の最低気温は24.5℃と寝苦しい夜でした。
ここ数日前線が刺激され、日本中各地で線状降水帯といわれるような雨がたくさん降り被害が出ています。
ところが当センターのある房総半島では、ほとんど雨が降っていません。
今日になってやっと午前中から小雨状態の降雨がありましたが、午後になって
降雨のない曇の状態となってしまいました。
気温はあまりあがらず、最高気温は27.0℃。夕方に計測すると昼間の最低気温は19.1℃と涼しすぎるくらいの温度です。午前中に最高気温が出て、前線の北側の空気が来た午後にぐっと気温が下がったようです。


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ハス田の上の空は、雨曇空です。
しかし、ハスの花は今がほぼピークのようで毎日たくさん開いています。
今年のハス観賞週間は、7月10日から22日と設定していますが、今から十分観賞できます。今日のような小雨の日の午前中がお勧めです。


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今日のような小雨の日には、水滴がたくさんつき、花の開き具合もおっとりしているようで、ハスの花見日和のようです。
蕾にも色の造形が現れています。



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開いた花、開ききった花、蕾などいろいろ見えます。



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花色も白っぽいものも一部にあります。



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八重のような花もあります。



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葉の間から、今日のところは開き途中の花がのぞいています。



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花には、昆虫たちもやってきます。マメコガネがオシベについていました。



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そして、水滴の花びらの中には、親指姫の話を思い出させてくれる生きものがいました。チューリップではなくハスの花にニホンアマガエルがいました。このアマガエルは、親指姫の友達になってくれそうな顔つきをしていますね。




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さて、畑では涼しげな花が咲き始めました。



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葉の下に隠れるように涼しげな薄クリーム色の花があります。オクラの花です。



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葉の上には、またしてもマメコガネ君がいました。



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湿性生態園のヤナギ林を通り過ぎたデッキのわきには、少しおもしろいものが観察できます。赤紫色の星状の植物がたくさんありました。ツル植物の花です。
カガイモ科のコバノカモメヅルです。散策の折、探してみてください。

スペシャルウィークさとの夏遊びの予定とメニューを発表いたしました。
8月9日、10日、11日の予定で、竹とんぼ・竹でっぽう作り、竹馬づくり、貝がらアート、バーバーリウムづくり、虫取り探検隊、水辺の生きもの探検隊を実施します。詳しくは、こちら


ご来館お待ちしております。



by isumi-sato | 2018-07-06 17:26 | しょくぶつ

7月になりました。


7月1日、晴れ。午前9時の気温は28.6℃、今朝の最低気温は25.6℃でした。
最高気温は、昨日と同様、30.5℃となりました。


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熱帯夜でした。朝から気温はぐんぐん上がります。
「トッキョキョカキョク」の声がよく聞こえてきます。このホトトギスの声、朝と夕にはよく聞こえます。最も気温が上がる昼下がりにはさすがに暑いのでしょうか
、小休止しているもように感じられます。
今日も暑い中、ザリガニ釣りの家族連れの方がたくさん見えました。
奥の大きなネムノキの花色は、晴れ続きで早くも少し花色が移ろい始めています。




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小さなネムノキでは、青空をバックに今が盛りと、濃い目のピンク色の花色がたくさん目につきます。




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細い毛のような花が開ききる前の蕾状態の方が花色は濃く見えます。
1日の観察で花が開いていく様子が撮影できます。
(夏休みの自由研究には、間に合うでしょうか?)




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午後4時をまわると吹く風が、日陰では少し涼しくなってきます。
ハスの花は、午後になると開ききってしまったり、明る過ぎる太陽光で目立たなくなります。




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それでも蕾はここ数日、毎日60以上は数えることができます。




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トンボたちが元気です。特にシオカラトンボたちがハス田にも、湿性生態園にも今一番よく姿を観察することができます。オスは水色。



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メスは、ワラの色で別名ムギワラトンボといわれています。



晴れマークが続いていましたが、夕方発表の天気予報が少し変わりました。曇と雨のマークが4日後くらいに出てきました。すこし先なのでまだわかりませんが、、。
ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-07-01 17:33 | しょくぶつ

ハス。ネジバナ。

6月23日、曇りのち雨。午前9時の気温は21.4℃、今朝の最低気温は16.7℃でした。
午後に雨のやみ間があるという天気予報でしたが、昼前に降り始めてからは一時強く降ったりして、雨が降り続きました。気温も昨日より低く、蒸し暑さは感じない梅雨らしい一日になりました。




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ハスの花が毎日咲き続けるようになりました。毎日、10~20は新しく咲いています。
ここ数年は品種の交雑が進んだため、ほとんどの花色は原始ハスであるオオガハスに近い色をしています。



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ハス田は葉が大きくなって、ほぼ水面が見えなくなってきました。ハスの葉の上に蕾をのせた茎がいくつも顔をのぞかせています。



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中庭や建物まわりの草地に小さな赤い花が目立つようになりました。
ネジバナです。ラン科ネジバナ属。日当たりのよい土手や丘陵地の草原に生える多年草です。花は4月から10月。根を見るといかにもランらしい太めで曲がりくねった形をしています。
日本全土、サハリン、シベリア、中国、インド、マレー、オーストラリアと広い範囲に分布するといいます。ネジバナ属は約50種類あるといいます。




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淡い紅色の花はわずか4~5mmと小さいのですが、唇弁の先は白くてわずかにそり返っています。




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大きくアップの写真を見ると、ラセン状に花がついて、その名の由来が納得できます。
別名の「モジズリ」は花がもじれて巻くようすからついていると牧野植物図鑑には記載されています。
白花と緑色花の品樹があって、シロモジズリ、アオモジズリと呼ばれます。
小さな花の植物も詳しく観察すると、なかなかの造形美の発見があります。





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きのうに引き続き、中庭に展示している湿性植物のリニューアル作業を行いました。
ガマ、スイレン、ヘラオモダカなどが増える予定です。


ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-06-23 17:33 | しょくぶつ

梅雨の晴れ間の花々

6月7日、曇りのち晴れ。午前9時の気温は20.8℃、今朝の最低気温は18.1℃、湿度92%でした。日中は、雨が上がって晴れると蒸し暑くなりました。
今回の降水量は当センター計測値で25mmでした。



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田んぼのイネは順調に生育しています。少し離れて写真を撮ると全面緑色で、水面が写真に写らなくなりました。



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イネの根元には、毎日、ほぼ3株に1株くらいの密度でアオイトトンボの羽化が観察できます。[イネの株数×1/3×10日間 ] と、考えただけでもものすごい数のイトトンボが誕生していることになります。




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畑作業は、晴れ間に小麦を刈りました。田んぼ前の建屋軒下にぶら下げて乾燥をはじめました。




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また中庭では、ソラマメを干して来年用の種を作っています。
サヤのまま干していると黒くなります。よく乾かしてサヤの中の豆(薄茶色)を取り、
風通しの良い冷暗所で保存しておきます。






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ハス田では、一面ハスの葉で覆われ始めました。





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ここ数日、ハスの花の開くのはいつでしょうか? と、問い合わせがあります。
例年6月下旬、20日過ぎころに開花しているのですが、ここ数年は数日早まっています。今年は6月後半に咲きだすかもしれません。今日の蕾はこんな具合です。まだ細長いのですが、4cmくらいに育っています。
開花情報はこのブログでも、随時お伝えいたします。




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この小さな花は何か、わかるでしょうか? 紫色の細かく小さな花ですが、今たくさん蕾が開いて咲き始めています。少しひいて、葉と共に写っていればわかる方も増えるでしょうか?






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先日も紹介した、ムラサキシキブの花です。晴れて光がたくさんあたる日の方が、花の開花も進むようです。







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同じく大きな樹木の細かい花が白く咲いています。
クマノミズキの花です。葉は対生で生えています。ちなみにミズキの葉は互生。




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雨で水がたまった堰沿いのアジサイは、すっかり色をつけて、咲き始めの花が並びました。




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一方駐車場の角、田んぼへの入口近くのガクアジサイは、フチの装飾花が開いて色をつけ始めました。




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いすみの地域固有種、イスミスズカケの蕾は少しずつ大きく育っています。
こちらも開花が楽しみです。


ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-06-07 17:05 | しょくぶつ

6月になりました

6月1日、晴れ。午前9時の気温は21.8℃、今朝の最低気温は16.1℃でした。




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きのうの梅雨のような雨模様から一転して上空には、白い雲と青空が広がりました。
空気も乾いたサラッとした空気で朝の湿度は54%でした。



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きのうの雨模様でも鳴いています。そして今日も鳴いています。
アシハラのアシに止まることが基本なのですが、昆虫広場のアシはまだ丈が低いからでしょう。雑木林の入口にあるクヌギの枝の中で今一番元気な鳴き声が響いてきます。




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夏鳥のオオヨシキリです。ギョギョシ、ギョギョシ。ケケケ、ケケーー。





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きのうの雨滴がついたハナショウブには季節感とともに、しっとりと趣きを感じます。晴れの日のハナショウブは、"花びら"が乾いて少しかわいそうに感じるくらいです。




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でも晴れた日には花に昆虫がたくさん訪れています。見ているとハナショウブの"花びら"(外側の大きな三枚の外花被片と内側の小さな三枚の内花被片。本当は花びらではありません。)の間にもぐっていきます。








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左の体に模様が見えるのが、ハナアブの仲間。お腹に花粉をつけているのは、ハナバチの仲間です。一般的に触角の長さに注目すると、アブの方は短く、ハチの方が長いという特徴があります。これらほとんどの昆虫はお花好きで、人間にはほとんど見向きもしないようです。ハチでも静かに見ている分には、刺されたりしませんから大丈夫ですよ。(スズメバチだけは静かに遠ざかりましょう。)


ついでにアヤメ科の植物の話を少し。アヤメは少し乾いたところ。ノハナショウブはやや湿った草地、カキツバタは最も水の多い水湿地に生えるという性質の違いがあります。
それぞれ花の形、模様にも違いがあります。
また、(ノ)ハナショウブの葉には、中脈といって葉の中央に隆起した筋が通っていることも差別できる観察ポイントです。








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今昆虫広場を歩くと、足もとには小さな白い穂が揺れています。離れてみていると花束のカスミソウのような見え方です。茎の先に4mm程の三角状卵形の小穂をたくさんつけている植物があります。近くで撮影するにはカメラのオートフォーカス泣かせのようで、なかなかピントが合いません。




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ヨーロッパ原産の一年草でヒメコバンソウ(イネ科コバンソウ属)です。穂の形が小判に似ていて、4mm程と小さいからついた名前です。
似たものでこれに比べれば大きな小判のように見える、10~20mmくらいの大きさの穂がつくのは、コバンソウです。





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ディキャンプ場の山裾には、この時期の花が咲き始めています。
恋にまつわる伝説を扱った謡曲「定家」からその名がついたという、テイカカズラ(キョウチクトウ科)。
常緑つる性の植物で付着根によって木の幹などを高くよじ上ります。甘く香る白い花がたくさん咲いています。花色は少したつとクリーム色へと変化します。




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秋の実の代表のひとつ。ムラサキシキブ(クマツヅラ科)の花が咲き始めました。
花を見ながら、秋の実にも思いをはせます。


歩くとたくさんの発見があります。ご来館お待ちしております。


by isumi-sato | 2018-06-01 17:08 | しょくぶつ