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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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センター谷津の植物観察

本日、センター谷津の植物観察のイベントでした。
大人2名、小人1名の、合計3名の方に参加していただけました。






夏の暑さ対策の一つとして、ちょっと早めの9:00からイベントは開始されました。

センター谷津の植物観察_a0123836_19185027.jpg

まずセンターの田んぼへ行き、稲の観察。
ここで「葉舌」という部分を、学習しました。
簡単に説明しますと、葉と茎の境目のような部分です。
ここでの葉舌の学習は、別の場所での観察のための事前学習のようなものです。

センター谷津の植物観察_a0123836_19191215.jpg

続きまして、ハス田に行きまして、ハスの観察。
ここでも、見るだけの観察だけではなく、実際に葉を手で触っての観察などを行いました。
葉を触ると、一見同じように見える葉も、手触りが違うことで品種の違うことが分かるのです。
ハス田を後にして、堰周辺や湿生生態園に向かう林道沿いの斜面を観察しました。
杉林の話や、林床のシダ、草本をじっくり観察して歩いて、湿生生態園へ。
センター谷津の植物観察_a0123836_19194839.jpg

ここで一番始めに出迎えてくれるヤナギ林は、学習というより雰囲気を楽しむ時間としました。

湿生生態園には、一見するとよく似たイネ科のオギ、マコモ、ススキが生えています。
この3種類を見分けるのには、一番始めに学習した葉舌を観察することでできます。
皆で、ルーペ片手に3種類の葉舌を観察して、3種類を見分けることができるようになりました。

11:35センターに戻り、イベント終了となりました。


イベント終了後にアンケートをとらせていただいたところ、

・自然と触れ合い、いろいろなことを知ることができた
・今までとは違った感覚で見ることができてとてもよかった
・今まで知らなかった植物の特徴など知ることができ、見方が変わった
・子どもにもいい経験ができた

といった回答を頂けました。
自然観察のイベントは、なるべく植物の名前の羅列にならないように、植物の育つ環境や、その植物を観察する時どこに注目するか、といったことを覚えて帰ってもらえるようなプログラム作りを心掛けています。
知らなかった植物の名前が分かるということも楽しい経験ですが、次に自分だけで何気なく植物を見た際、今までとは違った場所に目が行くようになるお手伝いができれば…と考えております。
本日イベントに参加していただいた皆様、ありがとうございました!




次の観察イベントは、8月1日(土)の海辺の植物観察です。
海辺の植物相は、山とは大きく変わります。
海沿いの植物に馴染みの無い方には、いつもと違った植物を多く見られると思います。
御参加お待ちしております!
by isumi-sato | 2009-07-25 19:39 | 行事報告