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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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文化の秋

11月6日(金)、午前9時の気温14.6℃、今朝の最低気温10.0℃、曇り。湿度は89%です。今日の最高気温19.6℃。日差しもなく、寒い一日になりました。ここ数日晴れが続いていましたが、明日は少し天気が崩れるそうです。

今日は、近隣の小学生4年生が郊外学習のためセンターへ来てくれました。今日は竹とんぼ作りと、国語の授業の一環として、センターを拠点に活動されているいすみ楊枝代表の池田さんを講師に招き、いすみ楊枝についてのお話そして楊枝づくりの実践をお願いいたしました。


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まずは、いすみ楊枝の解説の様子から。最初に額に入った立派な作品を見せてくれました。いすみ楊枝の種類(デザイン)は全部で20種類以上あり、クロモジという良い香りのする木でつくられる楊枝をいすみ楊枝と呼びます。いすみ楊枝は初代の(故)高木守人さんが雨城楊枝で知られる森光慶さんに入門、その流れをくむ製作者としてその後伝統的工芸品製作者として認定され「いすみ楊枝」として知られるようになりました。装飾品・茶道用品として作られています。楊枝の種類一つ一つに名前があるそうで、まず初心者は「雑(ざく)」という2寸1部、約6㎝の長さの基本的な楊枝を作ることから始めるそうです。池田さんも、はじめはこの「雑」を何度も練習し、一年たってようやく他の種類の楊枝を作ることを許されたようです。厳しい世界なのですね。種類の中には松・竹・梅といった名前の楊枝の種類もあり、一つ一つが素晴らしい作品です。

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作る道具の解説もありました。写真向かって左からノコギリ、タケワリ、一番右においてあるナイフが切り出しナイフ。この切り出しナイフは数種類あります。その刃物が乗っている木製の丸い台は楊枝を作るときに必要な作業台です。手に持っているのが、クロモジでできた尺棒。楊枝を切り出すときの長さがこの尺棒によって測れます。池田さんの解説が終わると質問タイム。みんな一斉に手を挙げて質問します。素晴らしい質問ばかりで、全部の質問をこのブログにあげたいのですが、書ききれません。その中の質問で「ケガはしないのですか?」との質問に「ケガはするよ。でもね、ケガをしたら次はケガをしないように工夫することがだいじなんだよ」と池田さんの回答。そうですね、失敗しても今度はおなじ失敗をしないように心がけることが大事ですね。

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そして最後には実践を披露してくれました。こんなチャンスはめったにありませんよ。


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お友達の郊外学習のしおりを見るとびっくり。作業している様子の絵が細かく描かれています。池田さんの実践も素晴らしいですが、子供たちの観察力も素晴らしい。



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次々と作り出される素晴らしい楊枝にみんな釘付けです。スルスルできていきます。「やっぱりすごいな」刃物を使っているからあまり近づかないでねの注意もすぐに忘れてしまうほど、楊枝づくりの様子を見入っていたお友達。貴重な校外学習となりましたね。




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続いては、竹とんぼづくり♪「日本に昔から自生していると言われている、真竹(まだけ)を使って作りましょう。」「でけー!」





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小さく割った竹に、キリで穴を開けます。一人が抑え、一人がキリを使います。級友との共同作業で、気が抜けません。キリで抑えている友達の指をケガさせないように、慎重に作業を進めます。





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穴を開けたら→削って→火であぶりながら曲げ→プロペラ部分を作ります。そして、串を接続して…





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じゃーん!みごと完成です。うまく飛ぶかなぁ~⁈「飛んだー!」「すごーい!」「あれっ?うまくいかない…」それぞれ一人ひとり違う「竹とんぼ」ができたようです。





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「わーい!」たくさん遊んでね(#^.^#)


















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冬の使者コハクチョウが、千葉県いすみ市の田んぼに飛来し始めています。撮影時には、9羽のコハクチョウが羽を休めていました。





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羽の色がやや灰色がかっている個体は、若鳥です。群れのほとんどは、若鳥でした。コハクチョウは冬、日本から約4,000㎞離れたシベリアから渡って来ます。長旅お疲れさま♨






by isumi-sato | 2020-11-06 17:00 | グループ・学校利用