完成したら、中庭で実際に飛ばします。みんな頑張っても後ろに飛んでしまったり。すぐに地面に落ちてしまったりうまくいきません。本日の竹とんぼの講師である職員が竹とんぼを飛ばすと遠くまで飛びます。それを見ていたお友達は「すごーい」「飛ばし方教えてください」とみんなが寄ってきます。竹とんぼのプロにはかなわないね。
自然観察では、秋の草花、樹木、野鳥、昆虫、野生動物などについて見て歩きました。
スタート地点の正面玄関前で耳を澄ませてみました。
今日は曇で気温が低くなったため、晴れた日のようにはたくさんの鳥たちの声が聞こえてきませんでした。でも少しすると、ピピピッ、カーカーカーなどヒヨドリやカラスの声が聞こえました。そして、秋といえばキキキキッと鳴くモズの声や姿も探しながら出発です。少し後で、鳴き声がする方向を見て、アンテナに留まっているモズの姿を見つけることができました。
水路沿いには、白い小さな小花がたくさん咲いています。よく観察してみると花の先は薄いピンク色をしていてなかなかかわいいことに気がつきました。ミゾソバの花でした。田んぼ沿いには、土が掘られて地面が荒らされた跡が続いていました。
犯人は?? 柔らかい土の上にはひづめの足跡がいくつも続いていて、移動したルートが推理できます。イノシシの来た跡です。
薄紫色がかった白い花、濃いピンク色の粒々の花、少し上にもやもやとしたかたまりの黄色い花などがかたまって咲いています。菊の仲間のヨメナ、イヌタデ、セイタカアワダチソウです。花言葉「秘めたる美しさ」、植物名「いぬ」がつく意味、何年後かには自分が育ちにくくなる植物の性質などの話をしながら観察しました。
クルミの木の下には、クルミの実がたくさん落ちていました。「ウメボシみたい-!!」クルミの実の外側内側の構造やそれを食べにやってくる生きものの想像をしてみました。林からやってきてクルミを食べている写真を見ると「かわいいーー」。
ニホンリスです。かたい殻が真っ二つになっているのがその証拠となっています。
引っ付き虫、花のあとにできた種を動物に運んでもらう作戦の植物。皆さんの服についてしまって納得です。ヌスビトハギでした。
草相撲で横綱級の強い種類、実際にやってみます。今、黒いブラシ状の種をつけているチカラシバでした。
そのほか、クリの実をひろったり、カキの落葉をひろったり幹肌をよく観察したり、モミジの葉っぱ、実がなっているナツミカンやユズの木を見たりしました。
ドングリの実をひろいました。まずは小さめのスマートな形のドングリ。コナラの木の下にたくさん落ちているドングリ拾い。芽が出てきているものも発見。
実の形、帽子の形がドングリの種類によって異なることも納得できました。
クヌギ、スダジイ、マテバシイなどもひろいました。
畑では、白いふかふかの実をつけているワタを観察。引っ張ってよじって糸ができること、さらに縦糸横糸に織り上げて布ができること。自分の着ている服のタグを見て、木綿を身に着けていることとワタがつながりました。
赤トンボも捕まえて観察できました。もち方は指で羽をはさむこと。複眼だけでなく単眼もあるんだよ。
昆虫広場で短い時間ですが虫捕り体験。捕れた昆虫を観察。バッタ、イナゴ、コオロギ、カマキリ、黄色い蝶はキタキチョウ。
「これなんですか――??」 質問の答えは、ゴミムシの仲間でした。あとで確認すると、セアカヒラタゴミムシでしょうか。
最後にいすみ市の地域固有種「イスミスズカケ」を観察しました。ざっと敷地を一巡して、あっという間に時間が過ぎました。