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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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大原漁港のツバメ トンボの沼

5月19日、雨のち曇り。午前9時の気温は21.6℃、今朝の最低気温は17.5℃でした。
昨夜から今日の午前中にかけて、台風崩れの低気圧に刺激された前線による雨がときおり強く降りました。当センター計測値で降水量は40mmでした。湿度が高くなってきました。

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来月の磯の観察会、新型コロナ休館解禁に備えて、準備のため大原漁港へいってきました。今日の港の空は灰色でした。相変わらずですが、昼前の漁港はもうひと仕事終わった後なのでしょう。静かでほとんど人の姿がありません。コロナ対策で飲食店の休業が続いているため、魚価が下がってしまい、近海物の高級魚を扱う漁師さんたちも大変な思いをしているように伝え聞きます。



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夷隅東部漁協のある建物の軒下には、多くのツバメの巣がありました。張られたロープに止まっていたツバメを撮影。里山の田んぼで見かけるツバメに比べると頬が赤茶色、背中も一部青紫色。お腹の白の中に短い黒い線が混じり、お尻近くにも赤茶色が見えています。図鑑で調べてみると、どうやらコシアカツバメという種類のツバメらしいとわかりました。腰が赤い、北日本には少なく、ツバメよりも滑翔が多く、体も1.5cmほど大きく、尾羽がツバメが開くのに対して平行、という違いがあるとわかりました。大陸でもツバメの分布する南半分の地域に生息しているようです。



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帰る途中で久しぶりにトンボの沼に立ち寄りました。
オオヨシキリの声とウシガエルの声がたくさん響いています。
水面は八分スイレンに覆われてしまっています。この時期はたくさんの白い花が一面に咲いています。



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道路際の水深が浅くなってきた部分では、アシやガマなどがはえていますが、その中にマルバヤナギが侵入して増えてきているのを認めました。
水深が浅い部分が増えて、解放水面が少なくなっていくとともに、時間をかけて少しずつ植生も変化をしてきています。それに伴ってたくさん見られたトンボの種類も、少しずつ少なくなってきているようです。


by isumi-sato | 2020-05-19 16:55 | センターこぼれ話