千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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太東崎で海辺の自然を観察しよう

5月19日(土)、午前9時の気温24.6℃、今朝の最低気温19.1℃、曇。朝方は雨がパラパラ。しかしセンター開館時間9時頃には青空が広がりましたが、午後には再び曇りはじめ肌寒い風が吹きました。

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今日は「太東崎で海辺の自然を観察しよう」を行いました。雨の心配もしましたが、集合時間には雨は止みました。センターへ集合した後、各自車で移動し太東漁港へ向かいました。まずは地層のお話。露頭を観察しながら地層のお話です。見えている地層は上総層群の太田代層です。黒い層は砂からできていて、白い層は泥からできています。この上総層群には天然ガスが含まれていて、その地下水からはヨウ素が多く採れます。日本はヨウ素の世界シェア2位の輸出規模です。そのほとんどは千葉県で採られています。



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ハイキングコースを通り登って行くと、少し開けた土地へ到着しました。植物に興味がやはりある方が多く講師の話を近くで聞こうと皆さん一生懸命です。ここで観察した植物はマツヨイグサ、ハナヤエムグラ、ナガバギシギシ、ヤセウツボ、ツボミオオバコなどなど…です。



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ハイキングコースからの景色は最高です。今日はサーフィン大会が行われているようです。



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頂上付近でしばしの休憩。そして職員からいすみ市の器械根についてのお話。いすみ市の東方の海には水深が20~30m前後の浅い岩礁群が沖合10㎞以上先まで広がています。この広大な礒根は発見当初、ヘルメット式潜水具を使った「器械潜水」と呼ばれる方法でアワビを漁獲していたことから「器械根」と呼ばれています。ここには2mほどの海藻カジメが多く生えており、森を作ってたくさんの生物が暮らしています。このカジメの根1つに200種類もの生きものが生息しているそうです。



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休憩を終えて今度は下り坂。結構急ですね。



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急な山道を下り終わり、住宅が並ぶ道路へ出ました。「こんなところにつながっているのね」などと感心しながらも講義はどんどん続きます。この白い花はテリハノイバラ。潮風に強く海岸に多いが河原や丘陵地の林縁でもよく見られます。初夏に白い花を咲かせ、秋に赤い果実を付けます。



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これは太東崎の観察会では毎回登場するコウボウムギ。麦のような穂を付けます。弘法大師の筆にちなんで名が付いたとか。雌雄異株で、雄花の穂は黄色から茶色。雄花の穂は緑色です。




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これは有名なハマボウフウ。丈は低く、長い根を砂中にまっすぐ伸ばし夏に細かく枝分かれした穂に小さな白い花を付けます。若葉が食用になるので、採集により荒らされてしまうこともあります。






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皆さん大切にしましょうね。




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この鮮やかな紫色の花はハマエンドウ砂浜や土手、石の多い浜などに生えます。エンドウに似た草本で、春に赤紫色の蝶型花を付けます。花の色は赤紫から青紫に変化します。



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一段と目立つこのショッキングピンク色の花はハマナス。ナスと名がついていてもバラ科の植物。太東崎の観察会のフィナーレにふさわしい!



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やっぱり大トリはハマヒルガオです。一週間前に下見に来たよりも多く開花しているそうです。この花をみると「夏がやってくるなー」と思います。

あっという間の観察会でした。楽しく多くを学ぶことが出来ました。
他にも多くの植物が観察できましたが、多すぎて載せられませ~ん。

アンケートには「このような観察会があったらまた参加したいです。」「3時間かけて来たかいがありました。ありがとうございました」などうれしいお声をいただきました。

参加されなかった方も太東崎で散歩がてら自然観察などいかがでしょうか?

by isumi-sato | 2018-05-19 17:25 | 行事報告