5月11日(金)、午前9時の気温17.3℃、今朝の最低気温7.6℃、(10℃も違います)快晴。降り続いた雨の後の晴天はとてもすがすがしい気分になりますね。今朝出勤するとハス田方向からオオヨシキリの鳴き声が聞こえました。もうそんな季節になったのですね。季節の移り変わりは早いものです。
田植えからおよそ2週間、今日は補植をしました。
苗が倒れたれ、風で抜けたりしたところも目立つようになり、そのような場所を新たに苗でカバーする作業です。ベテラン職員が丹念に観察しながら作業を行いました。
そんな折、昨日の田んぼの写真と見比べていただければいいのですが・・・真ん中の田んぼの水が・・ずいぶんと抜けています。やられました。犯人はアメリカザリガニ。穴が開き水が流れ出しています。補修をし、水を足す作業も。でも、すぐには満足なレベルまで水位は回復しません。その間に藻や雑草が成長します。田んぼでの水管理は重要なんですよ。
そんなおり、この田んぼの東側で発見。田んぼの中に、なにやら足跡が・・・どうやらイノシシが侵入したもよう。今年はいままでとは違うところに電柵を張ってあったのですが、やはり直近に伸ばしてやる必要がありそうです。
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自分たちが暮らすまちの公共施設見学の一環で、当センターに地元の小学校三年生が来館してくれました。
2班に分かれて、当センターの位置づけ・概要・館内展示物の説明 及び 小水路沿いから畑までの間で自然観察入門を行いました。
まずは自然観察入門のようすから。小水路沿いでは、水路に見える生きものを見つけてもらいました。メダカが発見できました。水路沿いでは黄色い花がたくさん咲いています。キショウブです。ハナショウブとの違いや、キショウブが要注意外来生物であることのお話しました。
近くの池に生えているヤナギの木から晴れた空気の中に綿毛が飛んでいます。「りゅうじょ」です。このマルバヤナギの花のあとに綿のような羽をつけて種が開いているようすも観察しました。また、この樹にたくさんのチョウが飛んでいるのも発見できました。サトキマダラヒカゲという蝶です。
隣のハコネウツギの木には、黒いアゲハチョウが来ています。
畑では、モンシロチョウが飛んでいました。スジグロシロチョウとの違いも説明しました。種を熟させてきているナノハナを分散して観察しました。じっくりと観察していろいろな昆虫たちを見つけることができました。テントウムシ、アブラムシ、カメムシ、アリなどいました。それぞれ細かくは違う特徴があり、分類できて、それぞれの生きものに名前がついていることを勉強しました。
こちらは館内で行った概要・館内展示物の説明のようす。まず、センターの概要から。平成7年1月にオープンし、いすみの豊かな環境や昔の人(先人)知恵を、行事や学習会などを通して子ども達や訪問者に伝える施設ということや、敷地の広さ、センター内の田んぼ、ハス田、雑木林、畑、湿生生態園の紹介をしました。ジオラマを使ってのセンター周辺の様子(丘陵や、夷隅川、田んぼの様子など)を解説をした後、イスミスズカケ、ミヤコタナゴの解説も行いました。
ミヤコタナゴの解説の内容では、「ミヤコタナゴのように減ってきた生きものに対し君たちができることがあります。何だと思いですか?」しばしの沈黙。「保護するの?」「住みやすい場所に移動させる。」などの意見が飛び交いました。「それはね、希少な生きものは採らない、飼わない、あげない、もらわない、よそから持ってきて放さない。そして川や水路を汚さず希少な生きものに関心を持ってくださいね。」と伝えると黙ってしましました(汗)。心に響きましたでしょうか?
短い60分ほどの滞在でしたが、みんな一生懸命聞いてくれました。
今日の校外学習をきっかけに、いすみの自然や生きものに興味をもってくれると嬉しいです。
今度は、お父さんお母さんとセンターへ遊びに来てくださいね。お待ちしております。
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現在、5月19日(土)の行事「太東崎の海辺で自然を観察しよう」にて参加者を募集しております。太東崎周辺を歩いて、海辺の自然(植物や地質など)を観察しませんか?