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最近のトウキョウサンショウウオ

日付が変わるころから降り始めた雨は今朝の9時ごろまで降り続き、降水量は31㎜でした。
天気予報で日中は春の陽気とありましたが、その予報通り1月とは思えない暖かさでした。


たっぷり雨が降ったので、湿性生態園の水路にも水が溜まっています。
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21日、23日にも雨が降っており、十分潤っていたのですが、更にダメ押しとばかりに水没ヤナギ林も木製デッキギリギリまで水が溜まっていました。
雨が降って暖かいとなれば、トウキョウサンショウウオ(以下サンショウウオ)の産卵水路はどんな状況かと観察してみると、予想通りオスが水中に待機していました。
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雨上がり直後のため水が濁っており、少々見辛いのですが2頭、おりました。
1枚目のオスは、しっかり枝を守る様に待機しています。
産卵に適した枝などを見つけると、オスがその枝に絡まったりして“自分の物アピール”をするので、そのような姿が観察できることがあります。
ちなみに、彼が場所取りしている枝は、オギの茎を手ごろな長さに切って刺した物なので、まさに計画通り!
獣に襲われたり、水位の低下で乾燥したりしないように、なるべく水路の中心に枝を刺して誘導しています。


野生のサンショウウオが繁殖行動を始めましたので、館内で飼育しているサンショウウオ水槽も繁殖モードにレイアウトを変更しました。
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底を半分プールにし、産卵用の枝を一本追加しました。
プールができるとオスたちはいそいそと中に入り、水底ををうろうろ歩き回っていました。
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こんなに活動的なサンショウウオの姿は、この時期ならではではないでしょうか。
水槽では5頭のサンショウウオを飼育しており、そのうち4頭がオスでした。
(卵から飼育して、無作為に5頭残した結果がこれです。メスが1頭いて本当良かった‼)
プールに4頭いるので、サンショウウオの「オスが先に水辺に降り、メスを待つ」習性から考えると彼らはオスです。
時折、大きく口を開けて「あっち行け!」と、小競り合いがおきていました。


唯一のお姫様はどこにいるかというと・・・
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いました。
ユキノシタの葉陰に潜んでいました。
よしよし、教科書通り(メスは産卵の瞬間水に入る)だと飼育責任者はこの状況を大層喜んだのですが、今日一日何度も観察していると、メスもプールの底をうろうろ歩いていました。
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プールから出てきても、半身浴のようにちょっと体が水に浸かっているメス。

メスが横歩いているのにオス達は無視している!?あっ、プールからオスが1頭出た!と、水槽の前を通る度状況が変わり、こちらまでハラハラ、ソワソワしてしまいました。
去年は産卵こそしたものの、途中でダメになってしまったので、今年はふ化までいってもらいたいと願っているのですが、産卵しない事には先に進まないので、どうですかね~。

今なら日ごろ隠れてばかりいるサンショウウオ達が活発に活動している姿が間近で観察できます。
もしかすると、産卵する決定的シーンが観察できるかもしれません。
興味のある方は、ぜひご来館下さい。
by isumi-sato | 2015-01-27 17:14 | 館内展示