今朝の最低温度計の記録は-1.5℃。でも、9時の乾球温度計は6.4℃を示していました。
どちらかと言えば暖かな朝、という気分です。
でも空はどんよりとしていて、9時前には雨が降り始めました。
その後もほとんど降り止むことは無く、16時30分には累積で36mmの降水量を記録しています。久しぶりのまとまった雨となりました。これからもっと強く降るのか・・一部には雪で早退できる、と考えた人もいるのでは?
こんな天気ですので、また急ぎで各種資料を仕上げて必要部数を揃える事務仕事が待っていたので、外での観察はおあずけとなりました。
そこで、今日はセンターで飼育展示しているスター達に出てもらうことにしました。
まずはこの個体。
イモリ科のアカハライモリです。両生類で日本固有の種、国のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)、千葉県の保護上重要な野生生物では2000年、2006年そして2011年と一貫して最重要保護生物(A)の位置づけです。
なかなか精悍な顔つきです。顔の下に少しオレンジ色がみえますね。おなか全体にこの色が広がっている(地域差や個体差が大きいようです)ことから、名前の由来ともなっています。
素手で触らないほうが良いと言われているのはトカゲの皮膚にフグ毒と同じテトロドトキシンがあるためですが、触っただけで人が死ぬことはなさそうです。
よく間違えられるヤモリは爬虫類で、昔は窓ガラスに張り付いているのを見たことがある人も多いと思います。今は減っているようです。
よくトカゲのしっぽ切りなどと言われますが、トカゲも爬虫類です。ただし、しっぽの再生力はこのアカハライモリ君の方が上との評判です。
ついでこちらの個体たち。
サンショウウオ科のトウキョウサンショウウオです。こちらも両生類で、トウキョウと名前につくくらいですから日本固有種です。
つぶらな瞳がかわいい、と言う人が多いですよ。
国のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)、千葉県の保護上重要な野生生物では2000年、2006年では重要保護生物(B)、2011年は最重要保護生物(A)の位置づけです。調査が進むにつれて保護の必要性が増してきた生きものです。
センターではここ数年は、毎年
観察会を実施しています。野外で卵のう(卵の集まり)や運が良ければ生体も「こんなところにいるんだ」といったところを体験していただけます。
また、卵から孵化してオタマジャクシみたいな赤ちゃんサンショウウオが生まれ、少し大きくなるところまで水槽でお見せしています。
トウキョウサンショウウオの子供時代は、食欲が旺盛で生餌を欲します。そのためか共喰いをしてしまいます。しかし、野生の環境下では、卵のうの時代に他の野生生物に食べられてしまうという憂き目にあいます。当地ではアライグマあるいはイノシシを疑っています。生体が食いちぎられた姿を見ることもあります。そこで、
先日のブログでもご紹介したような保護策を講じてはいるのですが・・ヒトによる被害も出ている可能性があるのは残念なことです。
雨の一日、静かな時間が過ぎていきます。
明日は日中、晴れの予報。
今日より少しは暖かくなってほしいなぁ。