8月29日、曇り時々小雨。午前九時の気温は22.4℃、今朝の最低気温は19.5℃でした。小雨と涼しい気温が続いています。
昨日と今日、いすみだけに生育する新種として一年前に認められた植物「イスミスズカケ」の遺伝子保全のための増殖作業が当センターにて行われています。
千葉県中央博と千葉大から研究者、学生、いすみ市、当センターの職員も参加しての作業です。梅雨時のように涼しくて、増殖には絶好の作業日和です。
今年五月の下旬に、試験的に移植さし木増殖を行いました。
三カ月を経過し、イスミスズカケは順調に生育しています。この経過をみて、今回、本番の移植作業となりました。
イスミスズカケは、梅雨、初夏、そして今八月下旬と三度目の花を開花しています。
自生地から20cmくらいのシュートを約300本弱採集し、
水切りして
さし木苗を二本作り、プランターへ植え付けました。
さし木苗以外の部分は、試料として遺伝子解析が行なわれます。プランターに植え付けられたイスミスズカケの番号はすべて遺伝子が明確なものになります。
出どころの確かなものだけが、今後の増殖に用いられていくという仕組みづくりの第一歩がスタートしたところです。
植物の保全といすみ市のまちづくりにもどのように役立てていけるか、大変楽しみです。