今日は汗ばむほどの陽気でした。
快晴でまさに“行楽日和”でしたが、カレンダー的には平日なので、来館者の方も少な目でした。
暖かな陽気に、既に越冬組以外のトンボも飛び始めています。
羽化したてのシオカラトンボ。
春先、真っ先に飛ぶトンボはシオカラトンボに似たシオヤトンボなのですが、センター周辺ではシオカラトンボの姿を真っ先に見つけます。
シオヤトンボも飛んでいるのかもしれませんが、圧倒的にシオカラトンボが目立ちます。
写真は撮れなかったのですが、イトトンボの仲間も羽化し始めたようで、姿を見かけました。
林道では、ジャコウアゲハの姿を多く見る季節になりました。
翅の表が写真の様に白いのはメスです。
オスは黒一色で、一見クロアゲハのようですが、ジャコウアゲハはオスメス両方とも腹に赤い模様があるので、そこさえ見えれば、区別は容易です。
横から見た図。
腹が赤と黒のチェックっぽい模様です。
なかなか毒々しい配色ですが、分かりやすく、覚えやすいのでこれだけ特徴がはっきりしているとありがたいです。
小型のチョウですと、ヒメウラナミジャノメの姿をよく見るようになりました。
こちらは、先日取り上げたツマキチョウとは性格が真逆で、写真の様に翅を開いてとまってくれるので、実に分かりやすく写真に写ってくれます。
翅に蛇の目(眼状紋)がついている所からその名前がついたのですが、ジャノメチョウの仲間はこの“蛇の目”がそれぞれ違いますから、その違いでどのチョウかが分かります。
センターでもっとも長い期間見られるチョウかもしれません。
湿性生態園の木道デッキでは、“道教え”が道案内をしてくれます。
ニワハンミョウ。
近づくと前へ、前へと飛んで行くので、その姿から“道教え”なんて異名があります。
多分、彼らとしては必死に逃げているのだと思うのですが・・・進行方向に逃げるんだもん仕方が無い。
今日もしばらく一緒に歩いて、最後は飛んで木製デッキを下りてしまいました。
体長2㎝も無い小さな昆虫ですが、木製デッキを歩くときに気にしてみると、足元でチョコチョコ動いているかも?しれません。
蓮田では、少しずつ葉っぱが出てきました。
去年は天候不順のためか、開花時期が遅く、なおかつバラバラに咲いてしまいました。
多くの来館者の方々が「花が咲いていない」と、ガッカリしながらお帰りになるのを、こちらもガッカリしながら見送ったのですが、今年の咲き具合はどうなることでしょうか。
咲いてみないと分からない事なので、楽しみもあり、怖さもあり・・・と、いったところです。