本日、「米作り5・おかざりを作ろうA鳥居形編」を、開催いたしました。
大人10名の参加がありました。
今朝の最低気温は-2.7℃、中庭の水鉢にも薄氷が張りました。
あまりの寒さに、朝一で囲炉裏に炭をおこすことに。
明日は20名以上の人間が集まるので囲炉裏は無理かな・・・
半日で完成するために開始は9時と早めです。
まずはお飾りの形やどこに飾るか、どのサイズのお飾りを作るかなど、話しました。
話が終わると、外に出てワラすぐり。
穂先を持って、ばさばさ振ってワラしぶ(ハカマ)を落とします。
大まかな物を落としたらまた工作室に戻り、ハサミで1本1本ハカマを切ります。
完成サイズにより使うワラの本数は変わりますが、今日作る基本サイズは260本です。
きちんと数えて作られているのです。
しばらくは黙々とこの作業を続けます。
ワラを整え終わると、前垂れ用のワラ240本をワラ打ち器に掛けます。
ポイントは穂先から中央あたりまでを潰し、全体までワラ打ち器に通さない事です。
根元まで柔らかくしてしまうと、完成品が歪んでしまいます。
前垂れ用のワラは、20本×12に分け根元を仮留めしておきます。
それを、元となるワラに重ねていきます。
右側に穂先を重ねるもの6本、左に重ねるもの6本、計12本です。
この重ね方でお飾りの出来のあがりが左右されます。
参加者の中で、抜群にお上手だった方がこちら。
隙間なく、歪みなく重ねられています。
美しいと、講師陣も絶賛しておりました。
重ねた穂先を縄で縛って完成です。
最後に、ダイダイ、ユズリハ、ウラジロの飾り方を解説しました。
毎年取り上げていますが、ダイダイは「先祖代々」、ウラジロは「裏白=裏表の無い」、ユズリハ「次の世代に譲る」という語呂合わせから来ているそうです。
今から葉を飾るとパリパリになってしまうので、実際にこれらの物を飾り付けるのは、飾る直前に行います。
こちらが完成形、輪飾りと違い御幣(ごへい)は飾りません。
今年のワラは、京神(きょうしん)の緑色がきれいに残りました。
最後に完成したお飾りを持って記念撮影。
自分で作ったお飾りでお正月を迎えられますと、皆さんお喜びでした。
明日は「米作り5・おかざりを作ろうB輪飾り編」の開催です。
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行事の後、職員は次のお正月準備。
門松に使う竹を伐り出して、汚れを落としました。
組み立ては27日を予定しています。