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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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残暑の雲、目立たない花ふたつ

8月31日、晴れ。午前九時の気温は31.0℃、今朝の最低気温は23.5℃、日中の最高気温は34.7℃でした。近くの茂原では、35.1℃を計測したもようです。
台風崩れの低気圧に南から風が吹いて、残暑はきびしいですね。

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センター周辺でも、着々と稲刈りが進行しています。広い田んぼを持つ農家は、一日では刈りきれず、数日をかけて稲刈りです。
朝、風が吹いた方が露が落ちて、稲刈りには都合がよいということで、今日は絶好の稲刈り日和となりました。
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ハス田では、花のあと、ハスの実がたくさん見られます。
ハスの実は中華材料になるといいます。
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9月7日稲刈りを待つ田んぼには、昨日職員手作りのささやかなイノシシよけ追加の風車が大豆の豆音をさせて回っています。

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水位の下がった堰の上部は、草が生えて緑色が鮮やかになってきました。
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点々と続く足跡がさらに増えて、イノシシたちの夜の散歩のあとを示しています。


チョウ、トンボ、セミたちは、夏の終わりには忙しく飛び回っています。クモの巣にかかっているセミが多く見受けられました。
今日は普段なかなか気づきにくい花を発見しました。
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湿性生態園のマコモの花です。
イネに似ています。イネ科なので似ていて当たり前なのですが、軟らかそうな花です。
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中国では茎を食用にしたり、家畜の飼料にもなるのだとか。
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上は、花のその後です。

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もう一つは、カラムシの花です。
茎の葉の根元近くにたくさんついています。茎上方のものが雌花、下方のものが雄花ということです。
茎から繊維を取って布にしたといいます。木綿以前の代表的な繊維だということです。

最後に、房総の林に多い樹木の実が林道沿いでたくさん見られています。
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イヌビワの実です。「イヌ」はだいたい役に立たないとか、食べられないとか、イヌをつけない名前のものに似ているが二の次といったような意味で植物につけられています。このクワ科イヌビワの実は甘くて食べられると記載がありました。雌株の実は食べられるようです。

明日もまだ、残暑でしょうか。
by isumi-sato | 2013-08-31 17:54 | センターこぼれ話