今日は待ちに待った雨。
朝からしとしと雨が降り続いています。
この降り加減ですと雨量はあまり期待できませんが、風が吹くと砂塵が舞い上がる畑にはいいお湿りです。
さて、さかのぼる事2日前、日曜日に起きた信じられないような出来事をご紹介します。
1時半ごろ、いつものように巡回に出かけたところ、田んぼの排水路でガサガサ音がしました。
何だろうと音源を探してみると・・・
ニホンイタチです!
何度も姿は見ていますが、スタッフ内では撮影に成功していません。今回初撮影。
このあとイタチどうするのだろう?
このあとアイツどうするのだろう?
そんな思いが交差している写真・・・その距離約3m、見つめ合ってしまいました。
しばらく見つめ合っていると、ニホンイタチはそのままその場に横に(腹ばい?)なってしまいました。
その後もしばらく見つめていると、もっと顔を出したり、くつろいだりしたりして、最後大きな欠伸をひとつのこして、管の奥の方に丸まってしまいました。
リラックスし過ぎなイタチに、こちらはアイドルを見るように一挙手一投足にキャーキャー言っていました。
そして、あぁ、良いもん見た、今日は最高な日~なんて、鼻歌交じりに歩いていると・・・
キョンが出た!
先日鳴き声を聞いて、その姿を撮影したい~と熱望していた相手です。
ツノが無いのでメスのようです。
こちらも慌てて逃げる訳でもなく、草を食べつつ、なんか後ろにうるさいのが居るから帰ろう~という感じで、ゆっくり歩いてヤブに消えて行きました。
こちらの要望としては、もっと人に怯えて欲しいのですが、あまりそのような様子は伺えませんでした。
先日オスの姿を目撃し、別の目撃情報では3頭連れ立って歩いていたという事なので、センター周辺にキョン王国ができるのもそう遠く無いのではないか・・・と、スタッフ一同ゾッとしています。
キョン対策をセンターでも行わなければならないのか?そんなことを考えながら湿性生態園に向かうと・・・
今度はノウサギが突っ込んできた!
ノウサギも咄嗟の事だったのか、何故かスタッフの方に全速力で駆けてきて、足元ギリギリを駆け抜けて行きました。
行動がよく分かりませんね。
かなり離れた所で一端停止、こちらを伺った後、ヤブに消えました。
一瞬のような出来事で、写真があまり撮れなかったのですが、これが野生動物の姿だと思うのです。
ニホンイタチとキョンにもこの警戒心を見習って欲しいです。
最後、いや~良い一日だったともう一度キョン撮影ポイントに戻ると・・・
ニホンリスが居た!もう、なんて日だっ。
リスがいるのはクワの樹で、もともとここにリスがやってくるとは聞いていたのですが、今まで観察できたことは無く、今日初めてこの場所でニホンリスを見ました。
こちらが観察しているのもあまり気にせずクワの実を食んでいました。
ただ、違うアングルでもう一枚・・・と、一歩足を前に出したら、サササッと逃げて行きました。
彼らなりの安全距離というものが有るようですね。
約1時間半の間に4種類の哺乳類に会える・・・こんな驚きの日が本当にあったのです。
もう一度そんな日がやってくるのか?それは、その日が来ないと分からない事です。
あわよくば、テン・アナグマ・タヌキとか、イノシシ・ハクビシン・アライグマの日が有ったら良いな~なんて、思っています。
センターに来館される方も、こんな出会いのチャンスが有りますから、生態園を歩く際は五感を研ぎ澄ませながら歩いてみて下さい。
素敵な出会いがあるかもしれませんよ~。
(そして見かけた生きもの情報はスタッフにも教えて下さい。教えて頂けるととっても喜びます。)