2月24日、快晴。午前九時の気温は5.3℃、今朝の最低気温は-2.8℃でした。
まだ、寒い朝晩が続いていますが、日中の日差しには力強さが少しずつ感ぜられるようになってきました。
とはいえ、今日も北風が吹いて、冷たい朝でした。
センターの田んぼは、少しだけ凍っているところもありましたが、ほとんどは水に浸かっています。
藻のアオミドロ類などが緑色で、二番穂のモミも見られます。所々で、タネツケバナがもう咲いています。水生昆虫やカエルなどの動く生きものたちはまだ見当たりません。
水路では、水温が低いため水が透明で、底までよく見えています。
一瞬、黒い影が横切りましたが、あとは何も見つかりません。
動いた黒い影は、タナゴ類でしょうか? 少し大きかったひらりとした形だったのでもしかすると ギバチ かもしれません!!
生きものたちは、護岸のすき間に潜り込んでまだじっとしている様子です。
畑では、紅梅(コウバイ)の紅色が目立つようになりました。
改めて数えて見ると、畑には5本もの紅梅がありました。
花の咲く早さにも個体差があって、初めに咲いた木は花の盛りを過ぎました。
後から咲いた数本が、畑を紅色(べにいろ)に彩っています。
畑の黄色は、食用ナバナ。
それに加えて、カラシナも黄色い花を咲かせています。
よく似ている花です。共にアブラナ科ですね。
冬のひなたでは、葉を落とした落葉樹の木の先、小枝が目立ちます。
地面まで日が差し込むので、明るく見通しもきいて、暖かく感じます。
よく見ると、強い北風に吹かれた落葉樹の中にも、まだ枯葉をぶら下げている木もあります。
クリ、クヌギの木に葉を落とさずにいる個体が多くあります。
しかし、これにも木の個性があるようで、落としている木もあります。
そしてほとんどすべてといっていいくらい葉を落としているのは、コナラです。
枝のカーブに特徴があるセンダンも一緒に写っています。
さらに、まだ葉をつけている、なんの木かなと見上げると、
これは、種のさやでした。ネムノキです。
落ちずに残っている枯葉のように見えますが、双眼鏡で見るとはっきり区別できます。
湿性生態園では、ハンノキのてっぺんの方で、雄花、雌花がいち早く、春の準備を早くも進めています。
垂れさがっいるのが雄花、丸いのが雌花です。
数本あるハンノキの中でも、同様に個体差があって、花が多い木、まだ少ない木があります。樹勢の差もあるようです。弱った木の場合、花や種を多くつけるといいますが、このハンノキたちの場合、元気な木の方が花を多く準備しています。
ハンノキの根元を動き回る鳥がいました。
キセキレイです。山野の水辺に生息するといいます。ちょこまか、ちょこまか、よく動くので、撮影しにくいのですが、慣れると見つけやすい鳥です。
正面を向いたところで分かりにくい写真ですが、次回にご期待ということでご勘弁を、、、。
セグロセキレイ、ハクセキレイがセンターの駐車場や田んぼ、道路に多く見られ、キセキレイは山裾の湿性生態園で多く見られます。
それぞれ好みの生息場所が違うようですね。
一周して田んぼに戻ってくると、田んぼから飛び立ち、すぐそばのネムノキに止まった鳥がいました。
いつものツグミより小さなサイズです。
モズです。小さくても小動物を食べるハンターです。昆虫、カエル、トカゲ、時にはスズメ、シジュウカラ、ネズミといった小動物まで襲って食べるといいます。口先はかぎ型に鋭く曲がっています。秋には縄張り争いをしてキィー、キィー高鳴きをします。今は一匹ずつ各自の縄張りを持って暮らしている時期です。田んぼを挟んで40mくらいは離れていますが、こちらにも警戒しているようです。ハンターだけあってすぐれた視力の持ち主ですね。
久しぶりにモズの姿を撮影することができました。
何かおもしろい自然との発見や出会いがないかなーー? と歩くと、何かしらその季節でないと出会えない生きものたちとの出会いがあります。こちらのセンサーが働けば働くほど、出会えるものも増えるようです。
春が近づくと、さらに植物たちの活動が増えます。
センターでは、双眼鏡を無料でお貸ししています。
どうぞ、発見の旅にお出かけください。
お待ちしております。