今年は夏が終わったら直ぐに冬がきたという感じて、秋の爽やかな日が少なかったように思えます。センターでも霜が降り、氷が張りました。これから日増しに寒くなって行くのでしょうね。昆虫広場の草木も枯れはじめ、緑が少なくなってきました。
そんな中、田畑の土手や用水路の土手には、いまが旬といわんばかりに緑の株が点在しています。その株は、彼岸花と水仙です。
彼岸花は他の植物が枯れて、これから更に寒くなるこの時期に青々とした葉を伸ばしています。それは何故か?夏の間は木々の葉や他植物が繁茂し、日陰になるので光合成が十分に行えません。冬だと木々の葉は落ち、植物も枯れて日当たりが良くなり光合成が十分に行われるので、鱗茎(球根)に養分を十分蓄えることができるからだそうです。養分を蓄えた後、翌春までにはいったん枯れて9月になると、蓄えた養分を使って突然葉の無いところから花茎を出し、赤い花を咲かせます。彼岸花にはこんなからくりがあったんですね。
水仙も彼岸花と同じ球根ですが、こちらは花が終わった後、茎葉から光合成を行って作った養分を球根の中に蓄えて来年も花が咲くように準備をするのだそうです。用水路土手の水仙にはもう蕾が出来ていました、1つですけど。この水仙は黄色の花を咲かせたと思います。他に白い花を咲かせる水仙もあります。
水仙が咲いたらブログで知らせます。センター来館の際は、田畑の土手や用水路の土手まで足を運んでみて下さい。さわやかな香りが楽しめますよ。