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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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暴風雨明けのぬるい一日、しかし初冬の木々たち


11月20日、曇のち晴。午前九時の気温は19.8℃、今朝の最低気温は18℃でした。
いすみ地方では昨夕から夜半まで時折激しい雨と風が吹きました。
昨日9:00から24:00の降水量は、105mmでした。


雨が上がり暖かくなったため、昨日に引き続き「さとの文化祭」に多くの皆さんが観賞にご来館されました。

本日は、暖かい風が吹き11月下旬というのに、最高気温は24℃を少し超えていました。


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二日前の万木堰の水位は、このような状態で水面は排水管の下にありましたが、

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だいぶ水がたまって今朝の水位は、排水管のまん中よりも上になりました。


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強く吹いた風が南風のため、今年万木堰のまん中に生えていた ヒシ が吹き寄せられて、堰の北側通路近くにまで流されています。昨晩の風の強さがわかります。


対岸の 黄 葉 がはっきりしてきました。黄色の主は アカメガシワ です。
落葉すると真冬には、スギとの対比で面白い景色を見せてくれます。

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湿性生態園への林道は、強風で落ちたスギのはっぱでおおわれています。


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地面が見えていた湿性生態園のヤナギ林は、いつもの水没ヤナギ林に戻りました。

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強風の後、倒れたヤナギはないか、大丈夫かと、湿性生態園を巡回しましたが、今回は大きな倒木は生じなかったようです。しかしそのような過去の痕跡はご覧になれます。
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ヤナギが倒れて横たわった所から、垂直にヤナギの小枝が生えてきています。
水、過湿に強いヤナギならではの生命力を感じます。


「倒木更新」… [風や寿命で倒れた樹の上で、樹木の種が発芽して倒れた樹木を栄養源として森が更新していこと] を思い出しました。自然林の中で不思議と一列に並んで生えている樹木があれば、これがその理由と疑われます。



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湿性生態園の最奥部では、南の日を受けて黄色が輝いています。 ―アカメガシワ


少し前に紹介した、林道沿いの
木々も季節の変化を示しています。


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ウツギの実です。(初夏に柔らかい感じのする白い花をたくさん見せてくれます)


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ヌルデの葉が赤くなってきました。
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まだ緑のものも、特別な柄をつけている葉も見受けられます。

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ハゼノキの葉も赤くなったきました。が、強風でだいぶ葉が落ちてしまいました。
ハゼノミが、ブドウがぶら下がるかのように一層目立っています。


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堰に倒れた木の上に何やら見えます。


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あっー、夏はよく日向ぼっこをして一列に並んでいたカメたちです。
ミシシッピアカミミガメとクサガメのようです。
(クサガメの背中には三本のキール、出っ張ったスジがあります)
「冬眠には、まだまだ温いなーー」などと言っているようです。
センターのカメは、ずいぶん前に暗く囲って冬眠させていますが、、。



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すぐ近くには、「なんか、暑いんでないかい」などと、マガモが話しているようです。



散歩や自然観察におでかけ下さい。
by isumi-sato | 2011-11-20 18:20 | しょくぶつ