今日も本当に9月中旬?と思うような暑さでした。
空は青く気持ちの良い風景でしたが、外に出るともう暑くて暑くて…。
大福みたいなニホンアマガエルもうんざりといった顔で、ドアに張り付いていました。
それでも探せば秋が見つかります。
メドハギ
センター昆虫広場にて、今年はたくさん咲いています。
「雑草」とひとくくりにされてしまうでしょうが、これも「秋といえば萩」の仲間です。
花も可愛いマメ科特有の花を咲かせます。
全体図は…ススキやオギと混生しているので分かり辛いですが、ひょろひょろっと100cmくらいの背丈になります。
メドハギには今の季節バッタやイナゴ、それを狙うカマキリなどなど、昆虫にたくさん出会えるのでそれも楽しいですよ。
林道や、竹林の側ではもう一つの「ハギ」という名がつく植物がが生えています。
ヌスビトハギ
花はだいぶ終わり、サヤ(果実)ができています。
「盗人萩」だなんて物騒な名前がついています。
サヤの形が、果実が泥棒の足跡に似てるからついたそうです
泥棒の足跡と言われてもピンとこないので「ふ~ん」という感じですが、古来の泥棒は足音を立てないように、足裏の外側だけを地面に着けて歩いたとのことで、その時の足跡に似ているそうです。
このサヤはいわゆる、「ひっつき虫」なので、気づかない内に服についていたりするので、盗人というより「無賃乗車」という感じです。
服についてもイノコヅチ(近々紹介します)の様に、服をボロボロにしないので、散布に協力してあげています。
(ひっつき虫=トゲやフックによって動物の皮膚や衣類に引っかかったり、粘液によって張り付く植物の種子の俗称)
以前紹介したキンミズヒキの花も、すっかり種ができています。(
こちら)
面白い形です。
こちらもそれ程鋭くはありませんが、「ひっつき虫」です。
トゲで動物の身体などにひっつき、種子を遠くまで運んでもらいます。
種の運ばれ方も植物によりそれぞれで、とても面白いです。
センター昆虫広場でも、植物たちが様々な戦略を立てている姿が観察できます。
今週を乗り切れば少しは気温が下がりそうですね。
そろそろ心地好い秋風に吹かれながら、自然散策を楽しみたいものです。
まだ暑い日続きそうですが、動植物達は秋支度をしています。
ぜひ秋の始まりを観察しにいらして下さい。
お待ちしております。