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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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月一度 いすみ楊枝の 奥深さ

2月20日、曇。空気が冷たく寒い一日です。

本日は月に一度の「いすみ楊枝」の会の方々23名が集まりました。
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いすみ楊枝とは、千葉県の伝統的工芸品「いすみ楊枝」を作る技術を学ぶ集まりです。いすみ楊枝は江戸時代、武士が茶道の道具を作ったことから発生したとか。
月に一度、いすみ環境と文化のさとセンター工作室に集まり、作業を行っています。
詳しくは、当センターのホームページをご覧ください。

今日は、茶道の道具、茶筒を制作しています。

制作風景、手元を紹介します。

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茶筒です。中には抹茶と茶匙を入れます。
本体は油抜きをしたマダケ、ふたはスギです。
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うまくできたものは、ふたを開けるときに「ポン」と音がするそうです。
それだけ、ぴったりに隙間なく作られているということです。

写真の茶筒は、「ポン」とよい音がしていました。
竹の内側断面は、材料ごとにそれぞれ微妙に真円ではありません。
どのようにしてぴったりと加工するのでしょうか?

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ヒントは、写真のとおり。竹の輪切り、短い端部のかたちに合わせて栓になるスギの部材に形を写し取り、まわりを少しずつ削り取っていく、大きめに削り最後は叩いて締める、ということです。
蓋を開けるときは、まっすぐに引き抜きます。蓋はまわしてはいけない、その向きを示すため印となる形になっています。

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表面は、軽く削ってロウ成分を取ってあります。

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楊枝の材料としては、ご存じ「クロモジ」の木を使いますが、今日は他にも「ススダケ」を使っていました。「ススダケ」とは、永年古民家の天井やいろりの上で煙にいぶされた竹です。

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楊枝制作の手元です。
なにげなくさっと削っていますが、これが一刀で決まるには、修練が必要です。
by isumi-sato | 2011-02-20 16:07 | センターこぼれ話