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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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晩秋のセンターで自然観察をしよう 開催

本日、晩秋のセンターで自然観察をしようを開催いたしました。
参加者は大人3名でした。


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挨拶をした後、早速出てきたのが“ヤナギタデ”です。
名前を聞いてピンとくる方もいらっしゃると思いますが、これを皆で齧ってみました。
味はピリリというか、ツンというか、中々刺激の強い辛さです。
この辛みは古くから食用に使われているもので、ことわざ「蓼食うう虫も好き好き」の蓼(タデ)はこのことを指します。
美味しい辛さに私には感じましたが、やはりここは好き好きなようです。
そんな、視覚以外も使って観察した後は、万木堰方向に向かって出発しました。


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センター内の水路に生える湿性植物を観察し、ツバキの実を観察しました。
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今の時期ツバキの実もはじけ、3つに割れています。
ツバキとチャの木は同じ仲間で、実も同じような形で3つに割れます。
その3つに割れるところから、地図記号のお茶畑は3つの点でできているのです…といった話には、皆さん新しい発見だったようです。(詳しくは、チャの木の実の形を家紋にしていたお茶屋さんから)


続いて雑木林の中で、クリ・コナラ・クヌギという似た樹木の観察。
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ちょうどうまいことその3種類が隣接して植えられていたので、見比べながら「手触りが~」「形が~」「葉脈が~」と言いながら観察を続けました。
葉だけ見ても分からないと思ってしまいますが、葉だけみても分かるのです。(目が慣れると)
他にも樹木には雌木・雄木があって、同じ種であっても実をつける木とつけない木があるといったことを観察しました。
センターでこれまたうまいこと隣接して植えられている、クロガネモチは大変分かりやす例となりました。


万木堰の水鳥を眺めて小休止した後は、そのまま湿性生態園までの道の斜面を観察しました。
ここでは、紅葉する葉を探して、ハゼノキ・アカメガシワの葉を観察しました。
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今の時期ハゼには実が鈴なりで、和ロウソクに使われてる原料のひとつのハゼ蝋はハゼの実から作られたといった話も聞けて、落ちている実を拾ってじっくり観察もできました。


斜面の観察を始めてすぐ、タイムアップとなりました。
じっくり興味の向くまま観察をしていたため、当初の目的地まで辿りつきませんでした…観察会ではよくあることだったりしますが。
2時間かけて、直線距離で400m程度しか進めませんでしたが、楽しんでいただけたようです。
観察会は、じっくり見たい人と、多くの種を楽しみたい人に分かれるため、その塩梅が難しいのですが今回の会はじっくり見たい人には、より楽しめる会になったようです。


次回の観察会は、来年3月28日に開催予定です。
晩秋に続き、早春のさとの自然を観察します。
次はどんな植物に出会えるでしょうか?職員も大変楽しみです。
皆さまのご参加も職員一同お待ちしております。
by isumi-sato | 2009-11-28 16:06 | 行事報告