5月27日(日)…5月最後の休日です。午前9時の気温は19.2℃、湿度は81%でした。夜には、『センター内小川でのホタル観察』というイベントが行われました。キレイでしたね~♪
イベントが行われる朝、生息地の様子を見に行きました。こんな小川に暮らしています。
おー!いました。葉っぱの裏側で休んでいます。寝顔をそ~っと撮影…パシャ! ホタルは、月明かりがなく、風のない蒸し暑い日にたくさん発光して飛びます。ホタルの観察には、そんな日を狙うとたくさんのホタルが見られます。
他の水辺もパトロールしてみましょう。まずは田んぼです。
アオイトトンボ類があっちこっち、イネの根元で羽化しています。今頃がイトトンボの羽化シーズンです。トンボたちも、田んぼの環境を利用しているんですね。
さらにノシメトンボでしょうか?羽化したての翅は、模様が薄いんですね。翅脈(しみゃく)に体液を入れながら、折りたたまれていた翅を展開させていきます。キラキラきれい♪
シオカラトンボが、単独打水産卵(たんどくだすいさんらん:オスと連結しないで水面を叩き打つように産卵)しています。オスがメスにぴったり寄り添っています。(オスは水色、メスは明るい茶色(むぎわらとんぼと呼ばれています)) 仲良し夫婦ですね~♪トンボは、種類によっていろいろな産卵様式があるようです。
さらに湿性生態園山すその水路です。トウキョウサンショウウオの幼生がいました。どこにいるかわかります?よーく見ると、エラがついてます。もう足もしっかりと生えています。成長するとエラが体の中に入ってなくなり、肺で呼吸するようになって陸上で暮らすようになるそうです。
湿性生態園デッキ沿いの草むらにも一見、ホタルに似た昆虫がいました。でもこちらは、裏返しにすると飛びはねるコメツキムシの仲間でした。
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ここからは、ホタル観察のようすです。
閉館時間の16時30分を過ぎて、19時15分から行事「センター内小川でのホタル観察」を行いました。
集合してあいさつののち、まずは明るいうちに観察場所を下見に出かけました。
樹木や石組みがあったり、水路際の斜面はどの辺まで行ってもよいのか、前もって観察場所のようすを頭にいれておきます。この時、4匹ほど確認できました。今後に期待です。
展示模型を使って、ホタルの成体でオスメスの特徴、生息環境や一生の暮らしについて解説しました。
続いて図書室でヘイケボタルの一生についてビデオを見て学習です。その後、ホタルの餌となるカワニナの写真や、ゲンジボタルの成体と幼虫の写真を見て解説しました。
そうこうするうちに暗くなりました。さあ、ホタルの発生する水路の際へと出発です。
今年も水路の上空、樹林の中をホタルの光が明滅して飛んでいます。
静かな暗闇で、ゆっくりと発光するホタル観賞ができました。
ゆったりとした時の流れを感じていただけたようです。
ホタルが想像以上にいてきれいだった。ホタルをゆっくり見られた。解説を聞いて知識を得た後、本物を見られてよかった。とてもぜいたくな時間だった、などの感想をいただきました。