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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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今年一番の冷え込み

2月9日(金)、今朝の最低気温は-4.8℃。午前9時の気温は-0.2℃。寒い朝を迎えました。
実はセンターの最低温度が、今まで-4.1℃を何回も記録しているのですが、それ以下に下がらないので、ストッパーでもついているのか?と噂をしていたのでした。記録更新して、正常に作動していることが確認できたのはうれしいのですが、いや・・・寒い。
車のウインドウも凍り付いていました。でもお日様が出ていて湿度も低いせいか、出勤時にリムーバーで氷を落とすのは楽でしたね。

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畑には立派な霜が9時すぎても残っています。


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堰にも氷が張り、水鳥は見かけません。

でも、私の気配を察したのか、
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アオサギ(写真の中段左よりの白い点)が突然飛び立ちました。驚いたのは私の方ですね。


先日、センターのブログで紅梅の写真をアップしたら、内房の工業地帯に勤めている方から「うちの工場の敷地にも梅の木はあるけど、まだ数輪しか咲いていない」と言われました。

そんなに内房と外房で違うのかな???
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センターでは、白梅も紅梅もそれなりに咲いています。

ちなみに写真の下側に写っている青いものはネット。ウサギ除けです。イノシシ対策で、電柵を畑の周りに張り巡らせてありますが、ウサギやアライグマは電線のあいだをくぐって侵入してきます。
今はウサギの食害が、それなりにあります。昔からありましたが、奴らもだいぶ学習したようで、ここ数年は増える一方です。ということで、作物によってはネットも必須になりました。

この冬場、来館者はかなり少ない時期です。その空いている時期を見越してか、今日はミヤコタナゴの保護に携わる行政マンや研究者の方々が、当施設のミヤコタナゴなどをじっくりとご覧になっていかれました。
環境省、千葉県、地元いすみ市をはじめ茨城県の関係者など、など、です。
生き物全般にも知識が広く、「○○は個体変異なのか、ちょっと顔つきが違うね」「アカハライモリは蓋をしていないようですが水槽から逃げ出しませんか」「このメダカは関東型?」などなど。

で、ここでメダカのお話。
2014年のことですが、研究者の方がセンターに来られて「DNA解析のためにメダカの尻尾の試料が欲しい」とのこと。
尻尾をチョコっとはさみで切って、個体はそのまま放流するということなのでOKしました。
その解析結果から、当センターのメダカは、Geographic Variation and Diversity of the Cytochrome b Gene in Japanese Wild
Populations of Medaka, Oryzias latipes ,Zoological Science, 20(10):1279-1291. 2003. の文献に示されるB11型ということだそうでした。サンプリングした11固体すべてが同じ型なので、ヒメダカとか雑種や他の地域の個体は混じっていないという結論になりました。東日本に多い、言ってしまえば標準型のメダカです。
もっとも、当センターの水路は人工的に作られたものなので、開園後にメダカを地元から移入したものですけれど。
メダカについては、全国農村教育協会から出版されている「水辺の生き物」(2013)というハンドブックでの解説が分かりやすいかもしれんせんね。

センターの水路では、まだまだメダカたちは冬眠しているようです。
水温が上がり、めだかの学校を見ることができるように、早くなってほしいですね。






by isumi-sato | 2018-02-09 17:10 | いきもの