8月15日、曇のち雨。午前九時の気温は25.4℃、今朝の最低気温は22.9℃、湿度は93%でした。肌がべとつく湿度の高い空気です。お盆休みも今日で最後の方が多いのではないでしょうか。
朝、中庭にあるツル植物の棚には、空を向く十数個の黄色い花とその大きな実がぶら下がっています。実は、ヘチマの実です。ヘチマは昔から夏になじみのあるツル植物で、若いうちは食用に、完熟させてさらして果肉をのぞいて繊維質の部分をたわし、あかすり、履物の敷き皮などに使います。またツルの30~60cmのところを切って上がる水分をとり、化粧水にした記憶がある方もいらっしゃると思います。「とうり・唐瓜」ともいったので、頭一文字で「と」の字と呼んだようです。いろは順で「へ」、「ち」の間ということからヘチマの名がついたといいます。昔の日本語の使われ方がわかりますね。
花をクローズアップすると下から見上げる角度なので、こんな具合に見えます。ガクは5裂し、いわゆる花びらは5つに深くさけています。花に昆虫たちがかわるがわるやってきていました。
午後のようす。天気予報通り、雨が降り始めました。大粒で勢いのある雨です。田んぼでは、稲穂に雨が当たり重そうに揺れています。稲刈りまであと19日。カウントダウンが始まっています。雨は二時間ぐらいでやみましたが、雨がやむとヒグラシの鳴き声がセンター施設内に響き渡りました。
ハス田へ向かうと、ウシガエルの合唱が始まっていました。でも私の気配に気づくとすぐに鳴きやみます。どこで見ているのでしょうか?
雨のしずくがハスの葉にたまり、重さに耐えられなくなると水がハス田に落ちていく音がリズミカルに続いていきます。「ジョボジョボジョボ~」と次から次へと水が落ちていきます。
カミナリ様のパンツを履いたクモ。ナガコガネグモが田んぼ脇のマルバヤナギの木に大きな網を張っていました。水田に多く生息し、円もうを張りかくれ帯(円もうを張るクモが、あみに付ける白い糸をかくれ帯または白帯((はくたい))という)を付けます。
8月11日、「夏のスペシャルウィーク さとの夏遊び」内で行った「虫取り探検隊」にてクヌギの木に仕掛けたトラップにはサトキマダラヒカゲが寄ってきていました。4日も経ちますが、いまだに樹液を求める昆虫たちが観察できます。
ミカンの木の実には以前もブログで取り上げましたが、小さい卵が2つ。だんだんと金色に近い色になってきました。なんの卵何でしょうか?
林道では、かなり大きいシュレーゲルアオガエルがじっと動かず葉の上にとどまっていました。5㎝はあったかと思います。大きさを比較できるものがなかったので自分の人差し指をあててみました。人差し指の第二関節よりも大きさがありました。こんなにも大きくなるのですね。
雨の日は雨の日の楽しみ方があります。
雨の日に観察できる生き物を観察しにセンターへ遊びに来ませんか?
お待ちしております。