3月5日、晴れのち曇。午前九時の気温は9.8℃、今朝の最低気温は0.5℃でした。
朝は気温が下がりましたが、日が上がると日中は暖かさを感じる一日でした。
センターのまわりの林からは、「ホーホケ、、」とまだ上手には鳴けないウグイスの声が
何回も聞こえてきました。
行事「トウキョウサンショウウオの卵のうを見つけよう」を開催しました。親子や個人で11名の方々の参加がありました。
はじめに図書室でスライドを使ってトウキョウサンショウウオ、ニホンアカガエルについての概要、おまけにイノシシやアライグマの足跡などをざっと勉強しました。
観察用具と足元に敷くためのオギの束を持っていざ出発です。
建物を出てすぐの小水路に今年もニホンアカガエルの卵塊が二つありました。
さっそく観察です。今年は産卵がやや遅れています。卵の数が増えるのもまだこれからのようすです。
水路沿いに、卵をさがしながら移動しました。
岸辺ではネコヤナギのオバナのようす、
畑ではワタの実のようすなども観察しながら、湿性生態園へと移動します。
湿性生態園に到着。すぐ近くの水たまりを卵がないか、みんなで探してみました。
毎年三つ四つはある卵塊ですが、ここには今年はまだ産卵されていませんでした。
デッキを歩いてついでにハンノキも観察しました。ハンノキは湿地に生える樹木で、デッキの上には雄花と雌花のあとがたくさん落ちています。山裾の水路沿いへと移動です。
足元の地面は、イノシシが荒らしたり、歩いた跡がたくさんついています。
ありました。ありました。ニホンアカガエルの卵塊が六つ、見つかりました。
泥に足が埋まらないように足元にオギを敷きました。
バットに卵塊をひとつとって、順番にじっくり観察しました。こどもたちはじかに触って、その感触も確かめました。
観察した後は、やさしく元あった水路へと戻しました。
ついでもう少し先の水路に、トウキヨウサンショウウオの卵のうがありました。ネットをかぶせてあるのは、アライグマの食害から守るためです。
五か所くらいで見つかりました。でも例年よりもまだ少ない数です。
これもバットにとって、じっくりと観察し、触れてみました。一対の卵の数を数えてみると、40個と60個。約百個の卵が入っています。
また、近くの泥の中に成体が見つかりました。残念ながら息絶えており、少しふやけているようでした。
さらに少し上流側、もう一つの卵のうを見ると、黒い球体の卵から明るい茶色で少し細長くなっているものが見つかりました。手元に近づけてみると、袋の中で動いています。「動いている!!」みなさん、感動でした。
卵が見つかってうれしかった。楽しかった。動いている卵を見ることができた。久しぶりに自然にふれ合えた。死んではいたが、成体を見ることができた。などうれしい感想をいただきました。
これから順調に例年通りの産卵があるといいですね。