11月28日、快晴。午前九時の気温は6.2℃、今朝の最低気温は-0.2℃でした。
今年一番の冷え込みとなりました。
センターではわずかに霜が降りました。初霜です。
午前九時前、朝日を浴びて霜が溶け、同時に湯気が上がっています。
あいさつと予定の説明の後、さっそく近くの竹林へと竹を伐りに行きます。
三年前の増水で斜めになってしまった竹が多い竹林です。その中で、当年生の竹を除け、二年生以上の節間の長くてまっすぐな竹を選びます。経験者でも良い竹を目利きすることはなかなかむずかしいものです。
今回伐りだした竹材料です。
今回の竹かご教室応用編では、菊底のかごを作ろうと講師が説明と実演をしました。
菊底のかごは、米を研いだり、ぬか床の水取りなどに使う目が詰まったかごです。
はじめに、ミの部分の竹ひご(外側から二枚目にとれるヒゴ)6本を均等に放射状に並べて、幅1.3mm程、厚さ1.0mm程の細くて長いヒゴをまわして編んでいきます。
この時に均等な状態がずれにくいように、今回講師は塩化ビニル管端部を歯車のように切り込んで6本のヒゴを固定できるような固定道具を自作して持ってこられました。
みなさん、ほほっーと感心の声が上がりました。
そのあと、皮のヒゴをすきまに差し込んでいき、合計12本の放射状のヒゴが並んですきまがなくなりました。細くて長いヒゴは、2本を同時に、かつ放射状のヒゴに対して交互になるように編み込んでいきます。
始めの細いヒゴの次からは、少し幅が広い、といっても幅2~3mmの長いヒゴをまわして編み込んでいきます。
底が丸く膨れて飛び出し気味になるため、膝で押し込んで内側にへこむクセをつけています。
縁まで、編み上りました。
次は縁巻きをして完成です。
縁巻き用の幅が広く長いヒゴを作る講師の手元です。
このヒゴづくりが、とても難しい技術です。
今日はここまで。三時前に山に日が入り、急に気温が下がりました。
明日もみなさん引きつづきの作業を行います。