9月29日、晴れ。朝9時のセンターでの気温は21℃。ちょっと湿度は高めでしたが、秋らしい陽気になりました。
昨夜はスーパームーン。御覧になりましたか?
私は中秋の名月は満月だと思っていましたが、違うんですね。
国立天文台の
WEBサイトに、その理由が説明されていました。
と、地学の話題から入りましたが、本日は近隣の小学校6年生が地層学習ということで、センターでその説明を行いました。
説明に使った露頭(地層が観察できるところ)はいすみ市の施設内にあります。
9時過ぎに2台のバスで現地到着です。およそ60人と、ちょっと大所帯です。
まずはご挨拶。そのご、本日の注意事項などを伝えて、観察を始めました。
最初に見るのは砂泥互層。
砂の級化構造(水の中では砕屑物は重い粗粒子ほど速く沈降し、上に向かって荒い物から細かいものへと連続的に変化する現象)や、手で触った時の感触などを勉強し体感しました。
次に風化の構造の一つである「玉ねぎ状風化」(オニオンストラクチャー;風化の形態が玉ねぎの皮をむく時に見られるような、丸みを持った、そして剥がれるように進行している状態)を見ました。
どうでしょう。見えますか?
他にも、断層の話や崖のどんなところから水が浸み出しているのか、などのお話もしました。
最後に
乱堆積(海底地すべりなどで地層が乱れている)の露頭を見学しました。
時間になったので、最後に今日の見学のまとめをして終了。1時間30分ほどの観察を終了しました。
少しは頭の中に知識が入ったかな?
化石に詳しい子や、ジュラ紀だ、白亜紀だ、中生代だ、といった地史に詳しい子もいましたね。多分、恐竜に興味を持っているのかな?
残念ながら、今日見学した地層は下部更新統の上総層群大田代層という部分で、それほど古くはないのです。でも、きっかけはなんでもOK。そうやって地史や地層に興味を持って、地球科学の分野へ進んでいく人が出てくればいいな。
センターでは地質の学習のお手伝いも致します。ご利用の際は時間に余裕をもってご相談ください。