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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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晩秋

11月11日、曇り。午前九時の気温は17.2℃、今朝の最低気温は12℃でした。
午後からわずかに小雨模様の中に北風が吹き始めて、いっそう晩秋が深く感じました。
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昆虫広場では、人の頭より丈が高くなったオギ、ススキの穂が風に揺れています。
曇天の今日は、肌寒さを感じます。

畑の通路は、ご覧のとおり。
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センターにとっては、冬の季節のしるしでもあるかのように、モグラが長いトンネルを掘って土を盛り上げてくれています。
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万木堰対岸の樹林の色が変化して、黄色がはっきりとしています。
バックの深緑は杉林ですが、黄色はアカメガシワの木が連なっている部分です。いすみでは、自然林の中の黄葉として最も多い樹のひとつです。
水面に張り出した枝の下には、カルガモ、ホシハジロたちが隠れています。

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湿性生態園の最奥にあるアカメガシワも黄色が増えてきました。やがて黄色だらけになり、冬には枝だけが目立つようになります。


いすみの自然林では、赤い葉はモミジはあまりなくて、ハゼノキ、ヌルデが赤色を見せてくれます。
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湿性生態園へ向かう林道に、ヌルデの赤い葉が落ちていました。
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ハゼノキは、黄色と赤色が混じった色合いです。


先週金曜日に、湿性生態園水路の補修を行いました。
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イノシシが荒らしたり、ザリガニによって水が抜けたりしていた部分に手を入れて、デッキ沿い水路と水たまりのできる場所がよみがえりました。
今水路沿いを歩くと、歩く前方にピョンピョン、ピョンピョン水の中に飛び込んでいく生きものがたくさん見られます。まるでたくさん砂利を水の中に投げつけているかのように、自動的に前方の水が小さな音を立てていきます。
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犯人は、こいつたち。まだ小さなウシガエルたちです。今年オタマジャクシからカエルへと姿を変えた小さなカエルたちで、オタマジャクシの状態でたぶん二年たっていますから、生まれてから数えて三歳のちびガエルたちです。かなりの数がいますが、それでも秋の始まりよりもその個体数は減ってきているもようです。総じて外来のウシガエルたちは逃げ足が速く、在来のカエルたちはおっとりとして逃げるのが遅いようです。

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水路沿いの草むらには、掘り跡が点々と続いています。イノシシ君のしわざです。
鼻を突っ込んだ跡が草の中に穴として残っています。

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山の色合いが変化してきた静かな万木堰です。たまにカルガモたちのグェーグェーという声、ピリピリピリ、ヒーヨヒーヨ、キキキキキキッ、チチチチチッなどの声が響いています。

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夏場には、日光浴でカメ達が重なり合っていた倒木に、カルガモたちとは別に、今日は ウ たち(ウミウでしょうか?)が連なっていました。ここにいるウたちも割と神経質のようで、人がのぞいている姿に気づくと、すぐに飛び立ってしまいます。同じ距離でも夷隅川河口に暮らしているウたちは、そんなことはないのですが、、、。川や堰に暮らしていると人に追いかけられた経験が多くなるのでしょうか。


林の中には、実をつけた木々も目立ち始めています。
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ガマズミ、ムラサキシキブなどです。写真は、ガマズミです。

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おやっと思うアザミがありましたが、これから花を開こうとするタイアザミの蕾でした。

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ハス田では、北風が吹いてカサコソと、葉っぱが風に舞う音が聞こえています。
秋が深まりました。
by isumi-sato | 2014-11-11 17:01 | しょくぶつ