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トウキョウサンショウウオの卵のうを見つけよう

本日、「トウキョウサンショウウオの卵のうを見つけよう」行事を開催いたしました。
小人7名、大人7名、計14名の参加がありました。


現地に観察に行く前に、まずは室内でスライドを使った事前学習を行いました。
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今日は早春に産卵する、トウキョウサンショウウオ(以下サンショウウオ)と、ニホンアカガエル(以下アカガエル)のお話をしました。
どちらの卵も今日観察できるものです。
「サンショウウオ知ってる人~?」と、聞くと今回の参加者の小人は皆さん生きもの好きだったようで、「ハーイ!」と、全員手を上げてくれました。

学習会後は、長靴に履き替えて湿性生態園に出発です。
道中、万木堰を覗いてカルガモなども少し観察できました。
湿性生態園に到着して、水路を覗くと木道沿いから見える位置にサンショウウオの卵のうを見つけたので、何のヒントも出さず卵のうを探してもらいました。
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こういう時、子どもの目は鋭く、直ぐに見つけてくれました。
少し目を慣らしたら、次に特に手を加えてない産卵スポットを観察しました。
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この場所は、サンショウウオの卵のうとアカガエルの卵かいを同時に観察できるスポットです。
ここでは、実際に卵のうと卵かいに触れてみて、その違いを体感してもらいました。
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「卵のう」は袋に卵が詰まっているようなもの、「卵かい」は卵どうしがくっついてかたまっているもの、その違いを実感してもらえたようです。
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ふ化したてのオタマジャクシも観察できました。


続きまして、センターで手を加えた産卵池スポットを観察しました。
場所が狭いので、2組に分かれて交替して観察しました。
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産卵スポットに行かない時は、フィールドスコープを使ってハンノキの花の観察をしたり、水路の中をタニシが歩いた跡を観察したりしました。
オギとススキの違いを観察したり、オオオナモミの観察もしました。
産卵池では、水路の水が枯れないようにしている工夫や、アライグマ等に食べられないようする工夫も見てもらいました。
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産卵池の底に隠れていた成体(オス)も見つかり、無事観察することができました。
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意外と小さい、目がまん丸、可愛いなどなど、盛り上がりました。
成体が見たい、見たいと皆さんおしゃっていたので、こちらも姿を現してくれてホッとしました。
ただし、成体はいつでも見られる訳では無いので~。


終了後のアンケートでは、実際に自分で探して観察することができてよかった、成体も見れて良かったといった感想がありました。
動物園とはまた違った、自然の中での観察を皆さん楽しんでもらえたようです。
by isumi-sato | 2014-03-09 17:29 | 行事報告