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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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行事「トウキョウサンショウウオの卵のうを見つけよう」を開催いたしました

本日は、「トウキョウサンショウウオの卵のうを見つけよう」行事を開催いたしました。
小人14名、大人18名、計32名の参加がありました。


昨年の参加者数から、大丈夫だろうとグループ参加を受付けたところ、なぜか今年はサンショウウオが大人気で、センターの観察会では珍しい大所帯な観察会でした。
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今日のメニューは、図書室で事前学習をした後、実際に産卵地を観察に向かうこというものでした。
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日本にいるサンショウウオの話、トウキョウサンショウウオの生態、ニホンアカガエルの生態、今両種に起きている問題を、時折クイズを入れながらお話しました。
特に、オオサンショウウオの話をした際、最大で150㎝にもなると言ったところ、室内にどよめきがひろがりました。(千葉には生息していませんが・・・)

事前学習後、早速産卵地へ観察に向かいました。
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途中の水路もよく観察してね~と声をかけると、メダカだ!椿が咲いているわ~と賑やかでした。
産卵地メインの湿性生態園に到着すると、ますます観察の目が鋭くなります。
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どこだ、どこだと、一生懸命水の中を覗き、見つけると・・・
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あそこにあるよ!と、皆で指を指します。
トウキョウサンショウウオとニホンアカガエルの両方が卵を産んでいる場所が有るのですが、そこではしっかり卵のうと卵かいの違いについて、見て、触って、体感してもらいました。
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(卵のう=1つの袋にたくさんの卵が入った状態 卵かい=独立した卵同士がくっついて一つの塊に見える状態)

続いて、職員で溝を切った、山際のトウキョウサンショウウオ産卵池を観察しました。
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こちらはアライグマ対策を取っている場所です。
とは言え、2ヶ所は1度アライグマに全て卵のうを食べられてしまいました。
そんな外来種の問題についてもお話させていただきました。

また、今日の観察会では、気の利くトウキョウサンショウウオが待っていてくれたようで、無事成体と幼生も観察することができました。
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今日は居ないかな~と思っていたら、そこにいる!と、子どもたちが見つけてくれました。
さすが目が良いですね。

行事終了後には、普段なかなか見ることのできない生きものに触れ合えて良かった、本物が観察できて良かったなど、楽しんでいただけたようです。


そして、センターに戻ると、センターで飼育展示をしていたトウキョウサンショウウオが産卵していました。
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いつの間に!?驚きです。
見たところ産卵したてのような感じがしました。
卵から育てて4年目、初産卵の卵のうは、とっても小さかったです。
通常の卵のうと比べると、これぐらいの違いです。
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茶色く染まっているのが、通常サイズの卵のうです。
卵の数を数えたら、展示サンショウウオが44個と33個、通常サイズ53個という違いがでました。
白く変色しているのは未授精卵(オスが3頭いたんだけどなぁ)です。
受精卵はあるのか?今後とも観察します。
by isumi-sato | 2013-03-09 18:03 | 行事報告