人気ブログランキング | 話題のタグを見る

千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

isumisato.exblog.jp
ブログトップ

明日天気にしておくれ~

今日の午前中は風も無く、快晴で大変すごしやすい一日でした。
暖かな日差しに、オオイヌノフグリも花を咲かせていました。
明日天気にしておくれ~_a0123836_16585346.jpg

これだけ晴れているというのに、午後から曇り、深夜から雨が降りだす予報が朝から出ていました。
午後は予報通り曇天模様・・・明日は「冬の星座観察」行事があるのです!
曇りや雨じゃ困るのですよ~。
夜の間だけでも良いので晴れて欲しいですね。


さて、星座観察行事を考えると、明日の雨は大変問題なのですが、この時期の雨は嬉しいこともあります。
雨が降れば、初春に産卵する両生類たちの活動がぐっと活発になるのです。
今晩の雨に合わせて、湿性生態園のサンショウウオ水路に急いで手を加えました。

1月20日に水路の整備を行いましたが(作業風景はこちら)、改めて水路に溜まった泥を掘り上げました。
そして使うのはこちら。
明日天気にしておくれ~_a0123836_17125210.jpg

20㎝程度に切ったアシの茎です。
この茎を、掘った水路に刺します。
明日天気にしておくれ~_a0123836_1714568.jpg

このような感じに、適当に間隔をあけて適当に。
引いて見ますと、このようになっています。
明日天気にしておくれ~_a0123836_17155483.jpg

水面に黄色くポツポツ見えるのが刺したアシです。
これは言うなれば、「トウキョウサンショウウオ向け集合住宅」です。
トウキョウサンショウウオは、水中の枯れ枝や葉っぱに卵のうを付着させ産卵します。
そのため、このように枝を刺しておくと好んでその枝に産卵していることが多いのです。

なぜわざわざそこまで面倒を見るかというと、すべてアライグマのせいなのです。
アシを刺した場所は、縁から少し離れたある程度水深を確保した場所です。
縁のほうに産卵されると、ヒョイッと食べられてしまいます。
そのためより好みそうな場所を提供して、少しでもアライグマの手の届かない場所に産卵してもらいたいのです。
(予想を裏切った場所に産卵されることも多数なのですが・・・)

あとは、水路の上に竹の枝で作った目隠しを置いて、一応アライグマ対策とします。
明日天気にしておくれ~_a0123836_17303526.jpg

多くのトウキョウサンショウウオは山側からやってくると思うので、山側を通りやすく、人の通路側を葉でわしゃわしゃさせています。(写真撮影後に向きを変えました)
サンショウウオは問題なく通れて、アライグマにはちょっと嫌な気分にさせるという塩梅です。
このように水路上部を竹で全面を覆う計画でしたが、予想以上に水路幅が広く、まだ開放されているところもあるので、後日別の仕掛けを作ります。
これであとはサンショウウオの到来を待つだけです。
早く来ないかな~とっても楽しみです。
by isumi-sato | 2013-02-01 17:43 | いきもの