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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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行事「わら細工を作ろう」を行いました

11月3日、曇のち晴れ。午前九時の気温は10.8℃、今朝の最低気温は6.0℃でした。


今日は文化の日です。
いすみ市周辺でも、いろいろなところで多数のイベントが重なって開催されています。センターでは、行事「わら細工を作ろう」を行いました。
参加される方は、とりあえず好奇心で、わらからどうやっていろいろなものができるのだろう? というところから、参加されたようです。大げさに言えば、わら文化の継承という大切な意味もあります。

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今年は、カメ を作りました。
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材料として、センターで栽培したお米の品種と今日使う キョウシンという品種を説明しました。

ワラは、まずわらシブ取りと言って細かなごみや細いはかま取りを行います。
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霧を吹いて濡らした後、わらつぶし機にかけます。ここの工程はすべてのわら細工に共通するのですが、初めて体験する方が多いようです。わらつぶし機がないと、太い棒を持って手でたたいて軟らかくすることになるのですが、これはなかなか時間がかかります。昭和40年代頃までは、家にあったという方も多くおられます。最近ではほとんどその存在を見ることがなくなり、懐かしいねという方が多くなりました。

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カメの甲羅は、わら 4×4本 を二束使って、四つ目編み します。
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甲羅の縁は、わら縄、または 三つ編み のわらを使います。
わら縄を手で編むことも最近ではやったことのない人のほうが多くなりました。
実用に用いるワラ縄は「右より」、飾り物や神様のしめ縄には「左より」です。
なぜそうなのか? 詳しい理由はわかりませんが、日常と非日常の使い分けではないのか、などという会話も出ました。


カメの頭は、わら縄、または 三つ編みしたわらを使いました。

亀の尾には、二番穂または、実の黒い アクネモチ を使いました。

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編み方の微調整によって、甲羅の大きさが大きくなったり、小さくなったりします。大きな甲羅にするには、用いるわらの本数を増やせばよいということになります。
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午後は、希望により、引き続きカメを作る人と、鍋敷きを作る人に分かれました。鍋敷きは、昨年行ったのですが、その編み方を思い出すのにセンター職員は時間がかかってしまいました。完全に身につくまでは、年に一度は制作していないと忘れてしまいがちなもののようです。


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最後に、できた作品を持って記念写真を撮りました。
楽しい文化の日を過ごすことができました。
by isumi-sato | 2012-11-03 17:47 | 行事報告