2月26日、曇。午前九時の気温は5.1℃、今朝の最低気温は3.1℃でした。
東京では、マラソン日和。 いすみでは、日射しのない寒い一日でしたが、予報の北風は強くなくて、外歩きにはまぁまぁの天気でした。
センター行事 ―椿の里を見てみよう― を実施いたしました。10名の方が参加されました。
今年は気温が低いため、つぼみの状態が多く、まだ花の量は少ないようです。
センター集合、あいさつ、ルートの概略説明の後、車で大原海水浴場駐車場まで移動しました。
大原は、ツバキの里としても名前を売り出しています。椿の生垣は街並みとして平成のはじめの頃よりも残念ながら、衰え減少してきているようです。
今回は、文人たちが利用し、昭和初期の避暑別荘地として栄え始めた時代も想像しながらの、椿の里歩きを行いました。
まずは、塩田川にかかる「一路橋」を見学。
山本有三は、昭和初期から長くに渡り活躍した作家で、大学講師を務め、国語問題にも尽力し、国会議員にもなりました。
作品に塩田川の描写があります。昔の木橋や護岸もイメージして風景を眺めました。大原や日在(ヒアリ)は、大正、昭和の初期に別荘地となって多くの文人が足跡を残しています。森鴎外、若山牧水、山本有三、林芙美子、井伏鱒二、前田空穂、斎藤茂吉、竹下夢二、鈴木信太郎などの名前が上がります。
渡って川の風景を見つつ、真実一路の石碑のまえに到着しました。
古い住宅庭跡の生垣には、椿が残っています。しかし、荒れてきていて、サザンカ、マキ、タケなど他の樹種も混じっています。新しい住宅になるとマキの塀、ブロック塀、になったりという変化の積み重ねによって、椿の塀は少しずつ減ってきてしまったようです。
しかし、椿を大切にして育てている地元の住民も多々おられるようです。
椿の品種は非常に多く、世界では7000種とも言われています。
ツバキは、花ごと、ポトリと落ちます。サザンカは花びらが一枚ずつ散ります。
ツバキに囲まれた海へ抜ける道です。短いのですが、とても雰囲気のある空間です。
マツの防風林を抜けてと大原の砂浜に出ました。
すぐ近くが、はだか祭り潮踏みが行われる場所です。
次に、いすみ市役所の先にある椿公園を訪れました。
花の咲き具合は少ないのですが、ここにはたくさんの品種が植えられています。
明るく伐採した森の斜面に、何やら動くものが、、、。
誰もいなかったところに十数名の人たちがやってきたため、キョンが斜面を登って
逃げていく後姿を見ることができました。それも二匹。さらにノウサギを見た方もいました。
往時よりも、街には椿の量が減っていることに加えて、寒さから花の開花が遅れている時期の観察会となりましたが、皆さん昔をイメージしていただいてそれなりに椿の里あるきを楽しんでいただけた模様でした。
来週末から、椿公園にて椿まつりが開催される予定だそうです。
イベントや抽選会もあるそうです。
この寒さでは、おそらく来週以降に花がたくさん咲き始めると思われます。
キョンにも出会えるかも、、、
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センターの畑では、ミニイベント―ナバナ摘み―を開催し、数名の方が参加されました。