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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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本日も雨

本日も天気予報通り雨の一日です。
台風の影響の雨ですが、風は現在のところ微風で助かっています。
そんな雨でも元気さぴか一なのは、やはりオオヨシキリです。
本日も雨_a0123836_16331437.jpg

雨の中、朝からギョギョシ、ギョギョシと鳴いています。
と、撮影してから気づいたのですが、昨日出勤の職員もオオヨシキリの話題でした。
いやはや、雨の中外に出ないで撮影出来る目立った存在なものですから、ついつい話題が重なってしまいます。

オオヨシキリはセンターに来たばかりの頃は、竹林で姿を見せず鳴いているのですが、しばらく経つとあちこち顔を出して囀るようになり、ここ数日は写真のシイの木(百葉箱の裏)で鳴いている姿が見られます。
まだつがいにはなっていないと思われますので、叫びの内容は「お嫁さん募集中~募集中~」といったところでしょうか。


お昼には、また昨日と同じデイケアセンターの方達がいらして、雨音しかしないセンターに楽しそうな声が響きました。
はてさて、これではまるで同じ内容になってしまいますので、違う話題をひとつ。
センターの雑木林で以前、ウスタビガのマユを見つけました。(こちら
それを知ったウスタビガファンの人に、5月の始めにまたお会いしたのですが、ウスタビガの幼虫は活動を始めましたか?とそれはもう嬉しそうに聞かれまして…それから精一杯探してはみたものの未だ発見できていません。
かわりにと言ってはなんですが、ヤママユの幼虫を見つけました。
本日も雨_a0123836_1714596.jpg

おしいっ!ウスタビガもヤママユもどちらもヤママユガ科のガで、手持ちの図鑑ではウスタビガの次がヤママユになっています。
「天蚕-てんさん-」とも呼ばれ、緑色の繭を作り出し、家蚕のカイコの対義語として野蚕(やさん)と呼ばれたりもします。
ヤママユの絹糸は、通常のカイコから得られる絹糸と比較して光沢に優れ、伸度が大きく、織物にした場合丈夫でシワになりにくく、暖かく、手触りが良いそうです。
その希少価値と併せて「繊維のダイヤモンド」と喩えられることもあるとか…。

ちなみに、この野蚕は絹糸を生成する、ウスタビガ、クワコなども含まれます。
クワコの存在も確認(こちら)されていますし、野蚕三兄弟全てがセンター周辺で生活しているようですね。
本日も雨_a0123836_17143445.jpg

脱皮した皮を食べる個体。
4回脱皮をした後マユを作るそうなのですが、センター周辺でマユを見つけたことはありません。
今年は何とかしてマユを見たいなと、少々方法を考え中です。
そして、ウスタビガじゃなくてヤママユでは駄目かしら?駄目なんだろうな…と、まだウロウロとウスタビガの幼虫を探しています。


明日も雨が続く予報です。
とは言え明日は休館日。
火曜日から穏やかなお天気になるそうなので、センターとしては火曜日からのお天気に期待です。
ご来館、お待ちしております。
by isumi-sato | 2011-05-29 17:28 | いきもの