1月8日。正月飾りを外しお正月のおとそ気分も抜けてきました。
そろそろ冬本番です。
今朝9時のさとセンター観測では、最低気温-2.9℃、気温0.4℃でした。
体感では、この冬で一番寒かったのですが、数字では三番目くらいです。
空気が乾燥してきました。
いすみ環境と文化のさとセンター、1月上旬、冬の風景の紹介です。
ハス田では、お昼近くになっても薄氷が張っています。
日差しを受けて、ミノムシの巣は暖かそうです。
まわりの樹林の中では、ツグミ、ヒヨドリ、メジロ、ジョウビタキなどが動き回っています。ツグミは、少し慣れてきたのか、人がいないと地面に降りてくるようになりました。
6月にホタルが発生する田んぼの脇の水路では、堰の水が流れていますが、水温が下がって透明度が上がっています。貝類を水路底に見ることができます。小さなエビが動いていました。
畑のまわりで咲き始めている紅梅、つぼみが次々に膨らんでいます。
堰でも薄氷が残っています。カモ類は、昼だというのに背中に頭を突っ込んでじっとしています。相変わらず、上空でトンビはぐるりと輪を書いています。
ヤナギの水没林では、薄氷から幹が立ち上がっています。
年末に湿性生態園の山裾にみぞ掘りをしました。溝は霜が立っています。トウキョウサンショウウオの姿はまだ、見当たりません。もう少しすると産卵に降りてくるものと思います。
その近くには、イノシシ君のものでしょう。湿地の中に足跡が続いています。
寒い中、元気なようすを感じさせる生き物に出会いました。
林道沿いの日当たりのよい所に生えているシダ類です。
寒い中、一段と緑の濃さを増して光り輝いて見えます。
葉の裏には、胞子をつけている種もあります。
秋に真っ赤な花を演出してくれたヒガンバナも、葉が活き活きとして、
光合成に励んでいる様子です。
タンポポの花もひとつ、そして花の後もひとつ発見。この季節にも繁殖活動をしているのはセイヨウタンポポです。これが外来種の強さの理由です。
畑では、つぼみを食べるナバナが咲き始めています。
菜種油を採るセイヨウナノハナが少しずつ着実に大きくなっています。現在の丈は30cm程です。
同じナノハナでも、品種の違いで一月以上も花の時期が違います。
冬の日差しの中、植物たちはじっくりと見えないところに栄養を蓄えているようです。