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千葉県いすみ環境と文化のさとセンター

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センター周辺のいきもの観察

本日「センター周辺のいきもの観察」行事を開催しました。
大人7名、小人1名、計8名の参加がありました。


朝9時頃は小雨が降り、どうなることかと思いましたが、無事開催時間には降りやみ外へと。
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“雑草”とひと括りに片付けられてしまう事の多い植物の観察を行いました。
ここでは、セイヨウタンポポとカントウタンポポの違いに始まり、タンポポの花ってどれ?と言った話題、ヒメオドリコソウやカラスノエンドウの花や葉の観察を、ルーペを使い行いました。
ここでは、普段見ているのとは違った切り口からの観察で、新しい発見をしている方もいらっしゃいました。
皆さん、次行きますよ~と声を掛けても中々足が進まない程の熱中ぶりでした。


続いて田んぼの生きものの観察をしました。
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ただいま田んぼを覗くと、たくさんのオタマジャクシに出会えます。
そのオタマジャクシとカエルの話、今田んぼにいるカエルの話をした後には、アメンボの観察をしました。
アメンボって甘い匂いがするから“飴”の字が当てられているという話題から、実際に捕まえて皆で匂いを嗅いでみました。
これは、甘い匂いがする人としない人がいて、答えの分かれる結果となりました。


田んぼからデイキャンプ場を抜けて、オオシマザクラの観察をした後は、ホタルの幼虫の生息地を観察しました。
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ここら辺から、皆さんが熱心に観察するため時間が押して来ました!
少々急いで畑に移動し、菜の花エコプロジェクトで栽培しているセイヨウアブラナの説明と観察をしました。
食用菜花(アブラナ)と油を採るセイヨウアブラナでは、味が違うのか?という疑問から、花を食べた方もいましたが、花だけでは味の違いは無かったようです(茎が苦いのでは?というお話)


次に畑から、湿性生態園に向かう林道沿いの斜面の観察を、湿性生態園に向かいながらしました。
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ここでは、珍しくない、どこにでもあると、職員内では絶賛冷たい対応しか受けなかった、マムシグサとウラシマソウについて参加者の方からの質問が飛び、思わぬところで熱い観察が行われました。

葉だけ見ると一見似ているが、何が違うのか?

と言った疑問から、葉の手触に艶、茎の断面、なんと!たたずまいで見分けるといった、それぞれの観察スタイルで盛り上がりました。
その他にも、あのニンジンにそっくりな葉は何?という質問から、セリ科の分類の難しさについての話題が盛り上がってしまいました。
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(シャクの花)
ここでも自然観察会でよくありがちな、一つの話題で盛り上がり過ぎて前に進めないという事態にまんまとおちいってしまいました。


なんとか足を進めて、湿性生態園へ。
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ここでは水没ヤナギ林の観察、トウキョウサンショウウオの話題、イノシシの足跡とその被害等の話をしながら、木道を歩きました。
今湿性生態園では、タネツケバナの白いじゅうたんができあがっているので、それについての解説も行われました。
最後、帰り道新たに林道斜面で見つけた、ニオイタチツボスミレの良い香りを嗅いでセンターへ戻りました。
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終了後のアンケートでは、

・植物をゆっくり見る機会が少ないので、説明を聞きながら進めたので良かった
・見分け方等を教えてくれたのが良かった
・観察者の興味のあることを一言出してくれる進み方は良かった
・説明が分かりやすかった
・オタマジャクシに触れた(小人の参加者)

と言った感想がいただけました。
今日は晴天にはなりませんでしたが、すごしやすい天候のなか自然観察を楽しんでいただけたようです。
ご参加ありがとうございました!


次回のイベントは、万木城までの自然観察と里山ハイキングです。
参加お待ちしております。
by isumi-sato | 2010-04-10 18:31 | 行事報告