3月24日(日)、午前9時の気温13.8℃、今朝最低気温2.2℃、曇り、今日の最高気温13.8℃。雨粒は落ちていないものの、どんよりな朝です。
開館作業中、中庭にはいつもと違う鳥の姿がありました。シメです。太い嘴が特徴。数年前は中庭によく姿を現していたのに今年は田んぼ東側で一回見かけただけでした。私たちが出勤してくるよりも、もっと早い時間帯には中庭に来ていたのかもしれませんね。姿を現してくれてありがとう。嘴が泥だらけ。おなか一杯木の実を食べることはできたかな?
今日は今年度最後の行事「花炭を作ろう」を開催しました。定員20名でしたが当日のキャンセルが多くて、10名の参加でした。デイキャンプ場に集合して、さあ開始です。あいさつ、スタッフ紹介、今日の大まかな予定をお話した後、花炭とは、歴史、作り方について説明をしました。
説明の後、はさみを持ち園内をぐるっとまわって、この季節に集められる花炭材料を集めてみました。オギ・ススキの枯穂、その茎、ツバキの花、フジのサヤなど。集めてみると結構あるものですね。
こちらは参加者が持参された花炭材料。すごーい。きれい-。なんか美味しそう。ここまで集めるのは大変だったでしょうねー。
今集めたもの、持参したもの、センターで提供したもの(ハスの花托、ワタ、オニグルミの果実、スギの葉、マツボックリなど)を缶に詰めたら、缶の蓋に二ヵ所ほど小さな穴をあけ、中身がつぶれすぎないように気を配りつつ、しっかりとふたを閉めて針金でしばりました。缶の上中央に火の上で持ち上げられるように棒を通して持ち上げられる輪を作っておきます。
いよいよ火の中に缶を入れます。缶の底、まわりに十分火があたるように設置します。缶の蓋の小さな穴から出る煙の色をよく観察しています。
始めは水蒸気で白、やがて青紫、透明になっていきます。火加減のようすを見て缶の向きを変えたり、薪の位置を動かしたり、薪を追加したりして熱が十分いきわたるようにします60~80分後、火の中から取り出して、土の上に置いてさまします。
針金をはずしていよいよオープン。さぁ焼き上がりはいかがでしょう?ワクワク、ドキドキ。緊張と楽しみの瞬間です。「わーすごーい」「キレイー」歓声がデイキャンプ場に響きます。みなさん、よく焼きあがりました。油分が出て薄く輝く青紫色をしているものも見られます。
大きめの深い缶では、冷却できたと思ってもふたをとってしばらくすると酸素が当たり、火が起きてきました。十分な注意が必要です。
持ち帰りの車内や帰宅後も火が出ないように注意です。
皆さんの作品を観てみましょう。
このキクの花が
こうなりました。キクの花は崩れてしまいましたね。
これは、たくさんの珍しい果実を持参された方の缶の中身。これを花炭にすると・・・
こうなりました。
最後はこの美味しそうなビスケット入りの缶は…
こんなにきれいに出来上がり!!すごい!素晴らしい!右下のトウモロコシは、乾燥させて持ってこられたそうです。花炭にするとふっくら膨らみました。不思議ですね。ビスケットを炭にするなんて発想が素晴らしい。
アンケートには、「とても楽しく参加させていただきました。」「思った以上に良く出来ました」「里山でよい空気が吸え、炭に変化する楽しみがよかった」「様々な花炭をできて嬉しかった」など大成功でした。
行事は大成功。皆さん楽しいんでいただけたようです。
良かったなー。
又のご参加をお待ちしています。